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拝啓、遥か過去の自分へ  作者: 尚文産商堂


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45/48

第45話

単に魂だけを戻すなら、ここまで大仰な装置を作り出す必要はない。

魂魄体理論で、体のほうに魂が戻っていくということは立証されているからだ。

だが、俺が一緒に持って帰ろうとしているスマホのようなものがある場合は別だ。

これは魂でも体でもないから、魂魄体理論では一緒に持っていくことができないものとされる。

つまり、別の理論が必要だったということだ。

そこで俺が考えついたのがこの、音と行動を組み合わせてするという波動時空洞理論というものらしい。

音と言うのが周波数で、物体は全て何らかの固有周波数があり、それを操作することができれば場所も時間も、次元ですらも超越できるらしい。

そこにワームホール、つまり時空洞が開くタイミングが重なることが分かれば、魂が引っ張られるタイミングで同時にワームホールもこじ開け、物体を送り込むことができる。

そんなことらしい。

それを、これから俺は実証してみることになるということだ。

それもぶっつけ本番で。

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