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【アニメ放送中!】世界最強の魔女、始めました 〜私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます〜(Web版)  作者: 坂木持丸
最終章 インターネットを使ってみた

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158/164

156話 インターネットを使ってみた



 それからも、世界の命運をかけたローナと隕石のデートは続いた――。



「――聖なるかな、聖なるかな、その光は全地に満つ!」

「ぃよっし、ローナたちが来たのじゃ!」

「このお告げ空間は、神域……ここでなら、神も全盛期に近い力で戦えます――光鎖結界!」

「むぉおおおッ! 今じゃ、みんなで松明を投げるのじゃああああッ!」

『エクスディェエエエエスッッ!!』

『o( `д´)○』



 ――――つなぐ。



【ぴ~っこぴこぴこ✜ 空園都市の浮遊プレートで空に町を創ったのデス✜ 町ブラデートとしゃれこむがいいのデス✜】

〘――〈トキメキ度〉上昇を確認――また、〈推定高低差:100km〉による〈落下ダメージ〉も甚大と推測されます――〙



 ――――つなぐ。



「……くくく……いでよ、終末竜ラグナドレク……ッ!」

「……滅びのラストストリームッッ!!」

「……説明しよう! 滅びのラストストリームには、毒・炎上・暗闇を付与する効果があるのだ!」

「……ふはははッ! すごいぞーッ! かっこいいぞーッ!!」



 ――――希望を、つないでいく。


 この世界に生きている人々の魔法が、技術が、祈りが、願いが――隕石へと叩きこまれていく。

 少しずつ、だが確実に……その膨大なHPを削り取っていく。

 しかし、タイムリミットの足音もだんだんと近づいてきて――。



『隕石(♀):……もうマジ無理。ネイル割れた……』

『隕石(♀):……信じてたのにな……気づけよ……』

『隕石(♀):……あなたと幼馴染だっていうだけでも嫌なのに……』



『や、やべぇのじゃ! 隕石が別れる直前の彼女みたいになってるのじゃ!』

『トキメキ度低下っ! 恋の賞味期限切れよ、ローナちゃんっ!』


「……っ! 制御不能になる前に、地上からできるだけ離します! フルスロットル!」


 ローナはそう言うなり、上空へと飛翔する。


 1秒でも長く、隕石が地表に衝突するまでの時間を稼ぐために――。



 ――上昇する、上昇する、上昇する……。



 大気を突き抜け、雲を置き去りにし――。



 さらに、上へ、上へ、上へ、上へ……空のその先へと――――――……。



 …………………………。



 …………………………。



 ……そうして、どれだけ飛んだだろうか…………。


 気づけば……そこは、世界の果てだった。

 あるいは宇宙と呼ばれる場所だろうか。


 周囲に見えるのは、底のない真っ暗な空間と、星の海……。

 眼下には、青く輝くローナたちの惑星(せかい)。


 そして、そこまでたどり着いたところで。

 隕石の頭上に表示されていたトキメキゲージが――世界の終わりへのカウントダウンが……。

 ぴぴっ……と、無機質な音を立てて『0』を刻んだ。



 …………デートが、終わったのだ。



 その瞬間、隕石はふたたび物言わぬ岩塊へと戻り――その軌道を修正する。

 眼下に広がるローナたちの惑星(せかい)へと。

 あらかじめ決められていた破滅の運命(バッドエンド)へと……。


「ら……ライフサーチ……っ!」


 ローナは祈るような気持ちで、隕石のHPを確認する。


 残りHPが1割を切っていれば、あとは毒と炎上のダメージで倒せるはずだ。

 地上からの総力戦……みんなが全力を尽くして、希望をつないで、ここまで来た。

 その結果、残りHPは――。


「…………ぇ……?」




 ――553京4023兆2221億1286万5484。




 ………………。


 ……4割しか……削れていなかった。


 まだ半分以上、HPが残っていた。


「……なん、で……?」


 そこで、ローナはようやく気づく。


 この隕石は――H(・)P(・)を(・)回(・)復(・)し(・)て(・)い(・)る(・)のだと。


 けっして壊されないように、そんな運命は許さないというように――対策されていたのだと。


 もし、ここから毒や炎上でHPを1割削れたとしても、残りHPは5割。

 そして、隕石のHPの5割とは――。



 ――461京1686兆184億2738万7903。



 ………………。


 ……届かなかった。


 絶対的な運命の前には、全ては無意味だった。


 周囲には……もう、なにもない。

 仲間も、手段も、武器も……ピンチに駆けつけてくれる主人公(ヒーロー)も……。


 こうしている間にも、隕石は回復し続ける。


 そして、正しい運命(シナリオ)にしたがって……隕石は、地上へと落下を始め――……。





 …………GAME OVER……。





 ………………。

 この光景を見ていた人々の視界が、真っ暗になる。

 誰もが絶望に塗り潰されそうになる。


 しかし、そんな暗闇の中――。



 ――――ぴこん♪ と。



 ふいに、通知音が響いた。 


 ローナが音のしたほうへと顔を向けると……。

 そこにあったのは、光り輝くインターネット画面。

 その画面の中に映っているのは、地上にいる仲間たちの顔と、『頑張れ!』とローナを応援するコメントたち……。


「……うん……まだ、終わりじゃないよね」


 ローナは、ふっと微笑む。

 その瞳に、もはや不安の色はない。


 それに、ここまでの戦いは、無駄ではなかった。

 おかげで……隕(・)石(・)を(・)倒(・)す(・)準(・)備(・)が整ったのだから。


 そう、隕石をここまで誘導してきたのは、ここまで時間を稼いできたのは――。



 ――――戦うため、だ。



 そして、宇宙空間(ここ)でなら、ローナも全(・)力(・)で(・)戦うことができる。

 この攻略不可能な隕石を――“攻略”することができる。



「スキル、発動……」



 宇宙空間の中、ローナはその小さな手を頭上へと掲げた。

 光の粒子がその手へと集まり、しだいに形をなしていく――。


 ……手段はもうない? そんなわけがない。

 まだこの戦いでは使っていない、とっておきの手段(スキル)が残されている。


 この世界で、ローナが初めて発現させたSSSランクスキル。

 どんな絶望も、どんな不条理も、どんな運命(シナリオ)さえも笑い飛ばしてきた、世界最強の力。


 それを今――発動する。




「いでよ――――インターネットっ!!!」




 ローナがそう叫んだ瞬間――。



 

 ――――――――――――――――――――――――――――……………………!!




 宇宙に初めて光が生まれた瞬間のように。

 新星(ひかり)が次々と生まれ、爆発するように……。


 他の世界へとつながる光の窓が――無数に展開されていく。


 ひとりの少女の言葉が、電子信号となって。

 光の窓を超えて、世界を超えて、運命すらも超えて――。

 どこかにいる“誰か”のもとへと、接続されていく。


 そして、また…………どこかの世界で、電子音が鳴り響く。



 


╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:18  ╰━━━━━╯  〣 67%

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━




 【今、私たちは……インターネットと…】

   【一緒に戦っています!…】


 ●ライブ             ⛶

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 【#緊急配信】サ終を止めます!【#ロー

 ナです】

  678,310人が視聴中…

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 チャット ⌵

 :なにこれ?急にここに飛ばされた

 :同じく

 :これなんてギャルゲ?

 :インターネットへの熱い信頼w

 :草

 :wwww

 :よくわからないけど頑張れ!

 [ コメントを入力..     ]

     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯




 ――ローナ・ハーミット。


 それは、この世界の主人公――ではない。

 本来ならば、登場人物紹介に載ることも、物語の脇役になることもなく……『こんにちは』と言うことしかできない、ど(・)こ(・)に(・)で(・)も(・)い(・)る(・)普通(モブ)の少女だった。




╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:18  ╰━━━━━╯  〣 83%

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        ╭━━━━━━━━━━╮

         このローナですって子

         やばくねw

        ╰━━━━━━━━v━╯

╭━━━━━╮

 なにこれ草

╰━v━━━╯

╭━━━━━━━━━━━━━╮

 てか、このゲームやってたわ

 ひさびさに復帰してみるか

╰━v━━━━━━━━━━━╯

          ╭━━━━━━━━╮

           もうサ終してるぞ

          ╰━━━━━━v━╯

╭━━━━━━━━━━━╮

 え?ログインできたけど

╰━v━━━━━━━━━╯

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 +[ メッセージを入力     ]☺︎

     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯




 ……幼い頃。

 部屋に閉じこめられていた少女にとって……。

 屋敷の中にある小さな部屋だけが“世界”の全てだった。


 でも、その“世界”は……暗くて、退屈で、ひとりぼっちで。

 だから、少女はいつも窓ばかり眺めていた――。




╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:18  ╰━━━━━╯   〣 10%

 ←                ☰

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 @nanashihunter         …

  #ローナです トレンド入り!

  サ終止めてくれえええ!

   ⇆      ♡     〣

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 @ikkyuuhaijin          …

  これ、本当にゲーム画面…?

  #ローナです

   ⇆      ♡     〣

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 @knightofnight         …

  マジで異世界だったりしてなww

  #ローナです

   ⇆      ♡     〣

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 @taikentukai          …

  ……あれ、ログインできる?

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   ⌂   ⌕    ☖   ✉

     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯




 窓の向こうに広がる外の世界は、いつも眩しくて、カラフルで、暖かくて……。

 たくさんの人がいて、知らないものがたくさんあって……。

 だから、少女は窓へと手を伸ばし――祈った。



 ――“外の世界”をもっと知りたい! と。



 そのとき、たまたま少女のいた屋敷には、父が大霊脈から違法に吸い上げていたマナが……。

 少女の祈りを叶えるのに充分な量のマナがそこにあった。


 誰かの夢を叶える物質――創世物質(マナ)。


 それは、この世界の奇跡や魔法の源。

 少女の祈りは、光となって、奇跡となって、魔法となって……。



 ――ある日、少女の前に“外の世界”へとつながる“窓”が現れた。




╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:18  ╰━━━━━╯  〣 67%

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 ▍掲示板/【糞運営】エタリア雑談スレ

 par167【サ終】


 [74@名無しの冒険者]

  これで終わりかぁ……

 [75@名無しの冒険者]

  さらば、俺の青春

 [76@名無しの冒険者]

  てか、隕石エンドはさすがにクソ

 [77@名無しの冒険者]

  F○14にはなれなかったゲーム

 [78@名無しの冒険者]

  もしかして、クソゲーなのでは…?

 [79@名無しの冒険者]

  あーあ、次なにしよっかな……


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     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯


 


 ――【インターネット】。

 それは、世界をつなげる“窓”を創り出す力。


 そして、文字通り――イ(・)ン(・)タ(・)ー(・)ネ(・)ッ(・)ト(・)を(・)操(・)作(・)す(・)る(・)力(・)。


 ……最初は、使い方さえわからない謎のスキルだった。

 しかし、少女は旅を通して、たくさんの景色を見て、たくさんの人と出会って……。

 この力の使い道を、ひとつずつ増やしていった……。



 そして、ここは……少女の旅の終着点。



 今ならもう、この力をどう使えばいいかわかる――。



 

╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:18  ╰━━━━━╯   〣 67%

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 ▍掲示板/【糞運営】エタリア雑談スレ

 part167【サ終】


 [80@名無しの冒険者]

  おい、これやばいぞ見てみろw

 [81@名無しの冒険者]

  なんだこの配信www

 [82@名無しの冒険者]

  ローナですちゃん、あいかわらず

  めちゃくちゃで草w

 [83@名無しの冒険者]

  いやでも…これ無理くね?

 [84@名無しの冒険者]

  あの隕石はさすがにキツいか…

 [85@名無しの冒険者]

  ログインできれば救援行くのに…


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     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯




 たとえ、世界が遮断されていようと――関係ない。

 何度でも、何度でも、何度でも……。

 少女の祈りは“窓”の外へと送信される。


 閉ざされていた“窓”を超えて、世界を超えて、運命さえも飛び超えて……。

 どこよりも光に満ちた、カラフルな世界へと――。



 ――――あ(・)な(・)た(・)がいる世界へと。




╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:19  ╰━━━━━╯   〣 67%

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 ▍掲示板/【糞運営】エタリア雑談スレ

 part167【サ終】


 [86@名無しの冒険者]

  ……あれ、ログインできた

 [87@名無しの冒険者]

  釣り乙

 [88@名無しの冒険者]

  いや、マジでできるぞこれ!

 [89@名無しの冒険者]

  あ、俺も入れたwww

 [90@名無しの冒険者]

  うおおお!いけたぞおおおお!

 [91@名無しの冒険者]

  これぞ俺らのクソゲーwww

 [92@名無しの冒険者]

  いや、何が起きてるんだこれ…?


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╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯






 ――――今、接続は完了した。






╭━━━━━━━━━━━━━━━━━━╮

 12:19  ╰━━━━━╯   〣 67%

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       聞こえますか?






 

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     ━━━━━━━━━━

╰━━━━━━━━━━━━━━━━━━╯






 …………そして。

 世界をつなぐ“窓”たちが今、ふたたび光りだす――――。




      ◇




「――――聞こえますか?」



 少女は“窓”の向こうにいる“誰か”へと語りかける。



「……今、私たちの世界が、終わろうとしています――」



 かつて憧れた“窓”の向こうへと、少女は祈りを送信する。



「……この世界のこと……私、少し前までなにも知りませんでした……でも、たくさん旅をして……たくさんの景色を見て、たくさんの人と出会って、たくさんの思い出ができて……いつからか、私はこの世界が、大好きになりました――」



 少女は、心を込めて祈る。

 この祈りが“誰か”に届きますように……と。



「……この世界は、月1回ペースで滅びかけるし、神様たちも“くそげー”って言ったりしますが……でも、この世界の、そんなふうにいつも騒がしいところが、私は大好きです……いつも楽しくて、優しくて、温かくて……大好きな人たちがいる……そんなこの世界が、私は大好きです――」



 その呼びかけは、宇宙の闇の中に吸いこまれる……。

 それでも、少女は心を込めて祈る。



「……だから、この世界を守るために……少しでいい……あなたの力を、私に貸してください――」



 少女は祈る……祈り続ける。


 きっと“誰か”がこの祈りを受信してくれていると信じて。


 きっと“あ(・)な(・)た(・)”がこ(・)の(・)言(・)葉(・)を読んでくれていると信じて……。


 そして、少女は、ゆっくりと瞳を開くと……。

 手を頭上へと掲げ――叫ぶ。




「――――マルチプレイモード……オンラインっ!!!」




 その言葉に呼応するように――。

 少女が手にしていた“救援チケット”が、カッと光を放った。


 光は、どんどん強くなり――やがて、爆発するように膨れ上がり――……。


 そして、ひとりの少女の祈りに応えるように。

 彼女の背後にある“窓”たちから、次々と――“彼ら”が現れた。




〈@:祭りだああああああ!!〉〈@:配信見てたぞ!〉〈@:マジで隕石と戦ってんじゃんw〉〈@:協力します!〉〈@:乗るしかない、このビッグウェーブに!〉〈@:みんなフレンドに声かけろ!〉…………。




 ――つながる。




〈@:なんだこれ、めっちゃヌルヌル動けるw〉〈@:いや、マルチって4人までじゃなかった?〉〈@:なんで鯖落ちしないのこれ……?〉〈@:マジで異世界だったりしてなw〉〈@:こまけぇこたぁいいんだよ!〉…………。




 ――つながる、つながる、つながる……。




〈@:毒・炎上以外であと400京……1人400兆削ればいけるか?〉〈@:余裕!〉〈@:最後にこういうのがやりたかった!〉〈@:運営なんてなんぼのもんじゃい!〉〈@:最後に一花咲かせようぜ!〉〈@:人生最高の3分間にしよう!〉………………。




 ――つながる、つながる、つながる、つながる、つながる……。




 騎士、忍者、狩人、ヒーラー、大剣使い、魔術師、商人、踊り子、着ぐるみ、遊び人、妖精……。

 宇宙空間の中、何十……何百……何千……何万……そんな数えるのもバカらしくなるほどの神々が、ひとりの少女を助けるために、今――。




 ――この世界へと、ログインした。




「…………これが、インターネットの力……」


 ローナがぽつりと呟く。


 つながる力――つなげる力。

 これこそが、彼女が旅の始まりから持っていた世界最強の魔法。


 ゆえに、ローナ・ハーミットは……世界樹杖ワンド・オブ・ワールドを手に入れる前から……いや、この物語が始まるより前――この物語のタイトルが綴られた頃には、もうとっくに――。




 ――世界最強の魔女を、始めていたのだ。




〈〈〈…………………………〉〉〉


 インターネットの神々が、ひとりの少女の言葉を待つ。


 それは、今まで『攻略サイト』を通して、ローナの旅を助けてくれた神々の化身(アバター)たち。


 そんな万を超える神々の中心で。

 何者にもなれないはずだった少女は……。



「……さあ、始めましょう」



 攻略不可能な絶望(いんせき)へと、すっと杖を突きつけ……。

 戦いの火蓋を切るように――告げた。




「――――私たちの……最後の攻略(たたかい)をっ!!」



〈〈〈@:うおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!〉〉〉




 …………そして。

 世界最強の魔女ローナ・ハーミットの最後の戦いが、今――始まったのだった。






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― 新着の感想 ―
現実のほうがサ終したらどうなんだろと思ってたら最初からサ終してたのか……
ローナやりおった!!!!魔法少女やー
熱い!熱いぜ!!......熱すぎない!?(一抹の不安)
感想一覧
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