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第877話 久しぶり



 ツヅリはお茶をのみ終わると「ご馳走さまでした」と言い〝大都市エルクステン〟へと向かった。


 すると、プルル、プルルと通信石がなる。

 今日はよく鳴る日だな。


「もしもし」


 俺が出ると、通信石からは女性の声がした。


『も、もしもし! ゆ、ユキマサ?』


 この声……


「エメレアか?」


 俺の返事と通信石の声に「!」と、嬉しそうな顔をしたのは言うまでもない──クレハだ。


『ええ。久しぶりになるのかしらね。クレハは元気?』


 戦争のことを言われるかと思ったら、まずはクレハが元気かが心配らしい。エメレアだなー。


「エメレアちゃん! 私、クレハだよ! 元気一杯! エメレアちゃんこそ大丈夫? 色々あったみたいだけど……あ、あとミリアは?」

『クレハー!! あ、私は心配要らないわ。ミリアも元気よ。今は騎士隊の方に行ってるわ。だから、今一人でちょっと寂しい……』

「そっか。でも、声が聞けて嬉しいな♪」

『私もよ。早くまた会いたいわね』


 寂しいと言ってるが、クレハの声を聞いたエメレアの声音はご機嫌だ。


「うん、私も会いたいよー!! というか、通信石持ってたんだ。もっと早く連絡してくれればいいのに」

『今さっきノアさんから貰ったのよ。だから、ユキマサの番号もさっき知ったの』

「そうなんだ。じゃあ怒るのは筋違いだね。ごめんなさい」


 しゅん、と、クレハは謝る。

 律儀だなー。まあ、親しき仲にも礼儀ありか。


 *


 その後もクレハとエメレアは、楽しそうに会話を続けていた。クレハが旅のことを嬉々と話してくれたのが個人的には嬉しかった。


 エメレアと言うと(がく)の件やら、システィアやクレハの婆さんの安否、ミリアの話だの、ミリアの話だの、後、ミリアの話とミリアの話をしていた。

 大半ミリアだな!? (がく)の件は会って直接話したいって言ったから、すぐ終わっちゃったけど!


 てか、ミリアの話しが長い……

 ミリアね、昨日、お魚食べてたわ! とか、そんなことまで嬉しそうに話してるよ! 何だよ! その情報! 有名人がこの店で蕎麦食ってた。みたいなノリで話すなよ! いや、イイけどさ? 楽しそうだから!

 クレハもクレハで「うわー! そうなんだ! お魚とミリアかわいいね! ああ、私は最近ちゃんとはお魚食べてないなー……〝スノーワイト〟で雪イカが最後だよ」と、真面目に返事を返す。


 おい、イカは魚類じゃないぞ! 頭足類(とうそくるい)だ。

 いや、この世界のイカが、そうかは知らないけど!


 ──その後も、クレハとエメレアは喋るわ喋る。

 二時間は話してるぞ? 女子ってこうなのか?


 置いてきぼりを食らった俺は、これまた話に入っていけない桜と一緒に三杯目のお茶を啜る。


「お前ら、本当に仲良いな?」

「ハハハ……付き合い長いから。でも、こう見えて、最初から仲良かったわけじゃないんだよ?」

「そうなのか? 意外だな」

『う……それは私がいけないのよ……』

「へぇ、気になるな」


 あのエメレアがクレハと仲良くなかった時期があるだと? まさか、今じゃ天地がひっくり返ってもありえん。


『まあ、いいわ。貴方になら話してあげる。前話したことの続きなのだけれどもね──』


 そう言うとエメレアは少し寂しそうな声で話し始めた。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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