第875話 実感
*
『戦争だってさ。私の声は届かなかった』
「無茶しやがって……」
戦争。日本生まれ日本育ちの俺は昭和の歴史の第二次世界大戦を思い浮かべる。
俺のせ……
『俺のせいとか思ってないよね?』
「ッ……!? いや、それは……」
(だって、俺のせいだろ──?)
ごめんな。アルテナ……
折角、呼んでくれたのに。
俺のせいで、俺の為に、戦争が起こっちまう。
『優しいね。そういう人だから。皆が付いていくんだよ? まあ、決まって間もないからまた追って連絡するね』
「あ、おい、待て!」
ツー、ツー、ツー。と、通話は切れた。
「全く……」
「ユキマサ君、これからどうするの?」
「ユキマサさん……」
「……」
心配そうなクレハと桜。そして無言の黒芒。
「そうだな。先ずは朝食か」
「え?」
「ノアが言ってたろ? 追って連絡するって。今の俺に出きることはない。だが、時間は有限だ。ただボーっとしてるよりは腹ごなしでもしたほうがいいだろ? まあ、時期に出番だ……」
「そう言うことなら。まあ……てっきり〝大都市エルクステン〟に戻るって言うかと思ったよ」
ふぅ、と、息を吐きながらクレハが言う。
*
と言うわけで、遅めの朝食。
「そーいや、シラセはまだ実家にいるのか?」
クレハと桜が握ってくれたおにぎりを食べながら俺は問う。
「シラセさんなら、マキシさんと一緒に朝〝アルカディア〟に戻ったよ。ユキマサ君に伝言。すいません。会わす顔がありませんだって」
「律儀だな。真っ先に〝六魔導士〟には連絡が言ったんだろう。そうか……シラセとはもう言っちまえば、立場的には敵になるのか」
折角、仲良くなったのにな。
……戦争か。実感わかねぇ。
もぐもぐ。
米も食えなくなるのかな。戦争なんてやってる間は食料不足も問題になってくるだろう。
アリスの国は本当に平和なイイ国だったな。
皆、食べるのに困らなく。王族筆頭に皆が助け合い、食料や金さえも分け合う。皆が笑顔の国。
あの国は戦争なんて絶対しないだろうな。
「……ご馳走さま。美味かったよ。ありがとな。クレハ、桜」
「うん、お粗末様!」
「喜んで貰って嬉しいです」
同じくおにぎりを食べるクレハと、クレハお手製の野菜とハムのサンドイッチを食べながら俺に返事をする桜。
黒芒はクレハの作った唐揚げを、絵になるような綺麗さでもぐもぐと食べている。
「この村にはもう数日、滞在しようと思うんだがいいか?」
「私は大丈夫だよ!」
「私もです!」
「妾は主様に全て任せる」
と言うわけで、俺たちはもう数日この〝シンカ村〟に滞在することを決めるのだった──。
★★★★★★作者からのお願い★★★★★★
作品を読んで下さり本当にありがとうございます!
・面白い
・続きが気になる
・異世界が好きだ
などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!
(また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)
★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!
長々と失礼しました!
何卒よろしくお願いします!




