第872話 魔王戦争ラフィメストス編 後処理6
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「今湯を入れてくるから待っていてくれ。お湯の温度は40度ぐらいにしとくよ」
そう言って俺は湯船の準備に風呂場へ行く。
「マキシさん! 湯船、とっても気持ちいいんですよ!」
「キミはクレハと言ったか。はて、キミはユキマサに連れ去られたんじゃないのか? ヒルグラムの奴が血相かいて探していたぞ」
「あ、その……連れ去られたのはちがくも無いんですが……それは建前と言いますか……ユキマサ君が気を使ってそうしてくれたって言うのが正解です」
「そうか。キミがいいならそれでいい。ジークパング王もバカなことをしたな。墓穴にならなければよいが。まあ、天使の私が気にすることではない。稗月倖真、明日の〝アルカディア〟の返答次第では敵になるのか……エルルカとチャッチャラーが寝返った気持ちも今は分からなくないな」
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お湯が溜まると俺は二人を呼びに行く。
コミュ力お化けのクレハとは言え、一癖も二癖もありそうなマキシが相手だ。ここはもう一手打って置こうと思い俺はシラセを呼んだ。
「まあ、三人でも入れるだろ。ほい、タオルとバスタオル。ゆっくりしてこい」
「私までいいんですか?」
「むしろ頼みたいぐらいだ。俺はこっちで黒芒と飲んでるから」
「キミも家の中にはいると言うことか。言っておくが、天使な私の入浴姿を覗こうとするでないぞ?」
「しねぇよ! 早く入って来いナル天使!!」
そう言うと三人は風呂に向かった。
「ったく、どいつもこいつも俺をなんだと思ってやがる。変態のレッテルは返上したいんだがな」
興味が無いと言えば嘘になるが、そんなことで誰かに嫌われたり、誰かを傷つけたくない。
「荒れてるの、主様」
ワインを飲みながら黒芒が言う。
「桜、主様にも酒を」
「はい! 黒芒さん。ユキマサさん、どうぞ!」
いつの間にか尺係になっている桜が、俺にもワインを渡してくる。
「ありがとう。いただくよ」
グビッとワインを俺は飲む。
「いい飲みっプリじゃの♪」
「おう、魔王を倒した後の酒は絶品だな」
「妾も村や畑を直したぞ♪」
誉めて、誉めて! みたいな黒芒。
よし、ここは誉めてやるか!
「ああ、凄いぜ! 黒芒!」
「ユキマサさんも黒芒さんも素敵です!」
桜まで乗って来た。俺と桜に誉められた黒芒は「♪」と、ご機嫌だ。
全く本当に美人だよな。黒芒。これで何千年もの間、恋人一人いないってんだから不思議だよな。
まあ、恋はしたくても出来ないこともあるか。
エルルカと同じで自分より強い奴にしか興味ないって言ってたし。はて、黒芒より強い人類とかほぼ皆無じゃないか?
確信はないがノアより強いぞ。こいつ。
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