第868話 魔王戦争ラフィメストス編 後処理2
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いつになくやる気の黒芒はどんどんと宙船や破壊された建造物を直していく。
「凄い、壊れた宙船があっと言う間に」
シラセが驚く。ざわざわと周りもざわついている。
直した船に丁寧に皆で手を合わせながら172人の遺体を運んでいく。
すまなかった。でも、お前たちのお陰で魔王と魔族を倒し、今生き残っている奴らの命を明日へ繋げることができた。ありがとう。
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有能な黒芒はたった1時間足らずで破壊された砦や宙船、さらにシラセの家のみかん畑までも見事に再生させてみせた。
「ここではこれ以上は俺の出番はなさそうだな。よし、飯でも作るか」
「ご飯作るの? ユキマサ君」
「ああ、炊き出しだ。食べることは生きること。皆で食事にしよう」
「俺とクレハとシラセは豚汁を。桜とチャッチャラーとレモンと他の冒険者たちは米を炊いてくれ」
「私たちにも食事を分けてくださるのですか?」
疑問を投げ掛けてきたのはツヅリだ。
「ああ、皆で食べようぜ。食材はたっぷりあるからな」
と、俺は米や野菜や肉などを〝アイテムストレージ〟から出していく。
〝アイテムストレージ〟のスキルに周りからどよめきが走るが、今はスルーだ。
「シラセ。豚汁の作り方は覚えたか?」
「はい。バッチリです」
出汁は今から取る時間はないので、予め俺がストックしておいたのを〝アイテムストレージ〟から出す。
寸胴6つの土鍋20の大がかりな作業になった。食器は足りないのでギルドに依頼した。
「稗月倖真さん。改めまして、私はツヅリ・ノフトと申します。聞いてた人物像と大分違いますね」
「丁寧にありがとな。どんな風に伝わってたから知らないが、俺がどういう人間かはお前がお前の意思で決めろ」
「……分かりました。善処します」
ペコリとツヅリは頭を下げる。
「よし、飯にしようぜ!」
一人に付き豚汁一杯におむすび二つが行き渡ると、全員でいただきますをし食べ始める。
凄いな300人はいるぞ。100人で食べたいおにぎりをみたいな歌があったがあの三倍だな。
「美味ぇ!」
「何だこれ、ただの味噌じゃないのか!?」
「おかわり! おかわりをくれ!」
大人気だ。嬉しいね。
「美味しいですね。食べたことの無い味です」
「出汁の文化が無いんだもんな。この世界は」
「出汁? この世界? まるで違う世界から来たようなことを言うのですね」
「そうだって言ったら信じるか?」
「どうでしょう。そちらのがしっくり来ますね。というか、この豚汁なるスープはなぜ魔力が回復するのですか? 〝魔力回復薬〟を混ぜたわけではないでしょうに」
そう言いながらツヅリは豚汁を口に運ぶ。
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