第867話 魔王戦争ラフィメスト編 後処理
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俺、レモン、イッタゾ、クローテルを筆頭に怪我人の治療を行っていく。
重体者の対応は俺だ。意識がなく、内蔵が飛び出た奴もいたが、生きてさえいれば俺が治せるので治した。
一通り、治療が済んだ後俺は懺悔する。
「すまねぇ」
俺の視線の先には何人もの遺体があった。
救えなかった。
「ユキマサさん、ユキマサさんのせいでは無いです!」
慌てたシラセがかけよって来る。
「〝ハッピーエンド同盟〟なんて名乗っておきながら、172人もの死者を出しちまった。何てざまだ。シラセ、ジークパングに通信を繋いでもらえるか?」
「え、あ、はい」
プルルル、プルルルとツーコールでジークパングは出た。
『私だ、シラセ』
「悪いな。シラセじゃない。ユキマサだ」
『〝夜光〟稗月倖真……』
「要点だけを言う。魔王ラフィメストスは倒した。シラセにより魔族カラクリもだ」
『そうか! そうであったか!』
「喜んでる場合じゃねぇ。お前が送ってくれた宙船の乗組員及びこの村の冒険者を合わせて172人の死者が出た」
『……そうか。それはすまないことをした』
「すまないで済むかよ。死んだ172名には家族や友人がいた筈だ! お前はどうする? これは俺とお前が背負っていかなけばならない責任だ!」
『!? 申し訳ない。軽率であった』
「俺は人も殺す。魔王信仰がいい例だ。所謂、必要悪ってやつだ。だが、一般の兵士が戦死したのは違う。そいつらには帰りを待つ家族や友達がいたんだ。部下や仲間を持つトップはそれを忘れちゃいけねぇ。お前はどうする。答えろよ。ジークパング・ネモゴールド」
『稗月倖真、お主の言葉は分かった。具体的なことはとっさには言えないが、善処をつくそう。それは私が約束する』
「そうか、ならいい」
ここで俺は通信を切る。
「ユキマっさん! 俺感動しやした! 〝ハッピーエンド同盟〟に入って本当に良かったっス!」
涙ながらに抱きついてくるチャッチャラー。
「ああ、おい。分かったから抱きつくな。それにしてもお前も無茶したようだな」
「悔いは無いっス。俺、一生ユキマっさんに付いて行くっスよ」
「ありがとな。チャッチャラー」
それはそうと俺は辺りを見渡す。
「残骸だらけだな。宙船も十隻も落ちてるし」
シラセの家のみかん畑も見るも無惨だし。
「おい、黒芒。お前、この残骸やシラセのみかん畑直せるか?」
「ん? そうじゃのう数が数じゃから時間がかかるがやれんこともないぞ」
「是非頼むぜ! 高い酒を好きなだけ買ってやる」
「主様の尺付きならばさらに頑張れるのう」
「ああ、一緒に飲もうぜ!」
「決まりじゃの」
黒芒は笑う。不敵なまでに。
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