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第865話 魔王戦争ラフィメストス編15



 *


 シラセの家・付近


「どうやらあっちは片付いたようだな」

「ふん、最初から期待などしていない」


 本当に期待していないのだろう。

 ふん、としてやがる。


「お前、仲間だろ? 仲間が死んで平気なのか?」

「気にするものか、弱いから死んだ。それだけの話だ」

「つくづく気に入らねぇな。嫌いなタイプだ」

「貴様に好かれようと何て思っていない」

「そりゃよかった。それと今さっき弱いから死んだって言ったよな? なら、次に死ぬのはお前だ、ラフィメストス。覚悟しな」


 俺は〝月夜(かぐや)〟に魔力を練り込む。


「こっから先は本気で行くぞ。もうお前は何も出来ない」


 そう言うと俺はクレハの〝空間転移〟に並ぶ速度で、ラフィメストスの背後に回る。

 目の前にいた筈の俺が一瞬で背後に現れ顔色を変える。


 ぐるん、と回転を加えながらラフィメストスの頭部、つまり脳を狙う。

 ラフィメストスは魔力を強く纏い防御を試みるが、俺のが数倍上だ。


 つまらないぐらい、漫画なんかじゃ編集者にボツを喰らうように呆気なくラフィメストスは俺の一撃で倒された。

 御都合主義(デウスエクスマキナ)か、って程だ。

 心臓を二つ、脳を二つ、破壊された魔王ラフィメストスは〝魔王石〟を残し消える。

 最後に見たラフィメストスの表情は恐怖していた。


「ユキマサさん!」


 やった! とばかりに嬉しそうに近づいてくるシラセに、俺は〝魔王石〟を拾い上げ、

「ほらよ。これは〝アルカディア〟で保管しろ」

「そんな……いいんですか? これをユキマサさんが持ち帰れば汚名返上も夢ではないんですよ?」

「いや、シラセが持ち帰るべきだ。随分な被害を出しちまった。指名手配犯の俺が手柄を持ち帰るよりも、この村の英雄シラセが持ち帰った方が犠牲者も少しは浮かばれるだろう」


 壊れた建物はまた再建すればいい。

 燃えたみかん畑もまた植えればいい。


 でも、死んでしまった奴らは、どうやっても帰って来ない。

 それは神様(アルテナ)ですら言っていた。


 シラセの両親、クレハ、桜に黒芒は無事だが、そとの連中の被害がでかい。

 まだ戦いは終わっていない。いそがなくちゃだ。


「黒芒、ここは任せるぞ! シラセ、まだ戦えるか? 俺は外の援護に向かう!」

「はい! 勿論です。これ以上の被害は出してはなりません! 急ぎましょう!」


 聞こえた爆発音からして最低でも10隻の宙船がやられたな。

 クソ、俺が付いていながら……すまねぇ。


「了解じゃ。主様、ここは妾が見ていよう」

「頼んだぞ。クレハと桜も無茶はしてくれるなよ」

「うん。ユキマサ君も気を付けて」

「頑張って下さい。ユキマサさん」



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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