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オレは女子高生・ソフトバージョン  作者: AT
第2章

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第39話 処女 オレが女だとしたら    初出09.1.9

 オレは家に帰ってきて自分の部屋に入ると、すぐに部屋の鍵を閉めた。オレが今からやることを家族に見られたらたまったものじゃない・・・ベッドに腰掛けてカバンから大きな封筒を取り出した。それは白石先生からもらったものだった。


 オレは水泳の授業が終ってから保健室に行って白石先生に生理とかタンポンについて聞いてみた。こんなことを聞けるのは先生しかいない・・・すると先生に放課後にもう一度来るように言われて、放課後行ってみるとこの封筒を渡されたのだ。本当は先生に教えてほしかったし、先生もそのつもりだったようなのだが、急に用事ができたとかで先生は出かけなくてはいけなくなってしまったのだ。それでオレは先生に“自習”しておくように言われてこの封筒を渡されたのだった。


 封筒はきちんとテープで封をされていたものの、その膨らみ具合から中に入っているものが何なのかはオレにも予想がついた。開けてみると思ったとおり十数枚の書類の他に太めのスティックシュガーのような物が2本入っていた。それがタンポンだということはさすがにオレでも想像がつく。テレビのCMなどでも見たことがある・・・とはいえ知っていることと、実際に実物と手にするのとは大きな違いがあることを、オレはこれまでの女の子になる過程で思い知らされていた。白石先生には使ってみていいと言われていたが、オレにどうやって使えというのだろうか・・・


 やはりナプキンやタンポンというものは男が手にするのはちょっとマズイ品物のような気がする・・・実際にナプキンを使っているオレが言うのもヘンだけど・・・・

 オレはナプキンに関しては他に都合がいいものがないから使っている・・・ナプキンでなければオムツということになってしまう・・・それならナプキンの方がまだマシというものだ・・・


 だがタンポンはそれとは意味が違う。オレはタンポンなんか使う必要はない・・・入れる場所もない・・・でもクラスのみんなには、オレの身体にはそういうものが付いていることになっている。そうなればオレもそういうつもりで行動しなければいけないし、女の子なら当然知っていなければいけない事ならオレも知ってなくては不自然なのだ。


 オレが持っている女性の性についての知識なんて中学の保健の時間に習ったことくらいしかない。それに、その時オレが将来女の子になるとわかっていれば女の子の身体のことも真剣に勉強していただろうが、そのころのオレはといえば、まさか自分が女の子になるなんて思ってもみなかったから、ほんの興味本位で聞いていただけだった・・・いまから思えばもっと真面目に聞いておけば良かった・・・



 包装されたタンポンを手にとってみる・・・どうしようかと思ったが、2本あるからいいだろうと思い1本封を切って開けてみた。ココから・・・と書いてある点線の部分を引っ張ると簡単に破れた・・・中にはプラスチックの棒が入っていた・・・半分が細く、もう半分が太くなっている・・・なんだかニュースで見たロケットの先みたいだ・・・良く見ると太い方は先端がいくつかに別れて切れ込みになっている・・・中には・・何か入っている・・・そして細い方の端からはヒモが出ている・・・細い糸が何本もより合わされて1本のヒモになっている・・・


 形を見ればどうやって使うのか見当がつくのではと思っていたのだが、実際に手にしてみると、なんだか良くわからなかった。

 こんな固いものを入れるのだろうか・・・それじゃあ、この先端の割れ目から血を吸収するのか?・・・このヒモは?


 オレは自分で考えるのを諦めて、書類に目をとおすことにした。封筒から書類を取り出してみると、そこには女性の性器の図があった。図には各部分の名称が線を引っ張って書いてある。こういうのはオレも見たことがある・・・何となく次のページをめくったとたんオレは驚いて、思わず書類を放り出しそうになった・・・そこには大きな女性の性器の写真があった。


 オレだって少し前までは男だったから、女の子のアソコがどうなっているのか想像したこともある。友達の家でHな雑誌も見たことはあるし、少しなら興味本位でアダルトビデオも観たこともある・・・しかしモザイク越しに見てオレが想像していたのとは、実際の写真はずいぶん違っていた・・・なんだか・・・すごく・・グロテスクだ・・・・・


 妹の麻衣が小さいころ、一緒にお風呂に入った時に見たのとも違う・・・麻衣にはただの割れ目しかなかった・・・今はどうなってるか知らないけど・・・


 オレは自分の身体にこういうのが付いているのかと思うと、なんだか背筋がゾッとした・・・それに良く考えてみればクラスのみんなにもこういうのがあるのだ・・・そう思うとなんだか変な気持ちになる・・・長谷川もこんなになってるのだろうか・・・? オレは想像してる自分が恥ずかしくなった・・・これじゃ男の子みたいじゃないか! どうやらオレにもまだ、少しは男の子の気持ちが残っているようだ・・・



 気持ちを落ちつけて、書類をめくっていくと、タンポンのページが出て来た。タンポンの構造、使い方、身体の中に入っている状態などが数枚の書類に図解で書いてあった。

 使い方を見て解ったが、どうやら細い棒で太い部分から中の物を押し出すらしい・・・良く見れば太い方にはへこんだ部分がある・・・ここをつまんで細い棒を押し込むらしい・・・


 図では女の人がトイレで入れようとしているイラストが描いてある・・・立ってガニ股になって股間に当てているものや、洋式便器に座って股間にあてがっている絵をみると、なんだか見てはいけないものを見てしまったような気になる・・・たぶんこういうのは女の子が一番他人に・・・特に男の子にはみせたくないモノなのではないだろうか・・・女の子がトイレでこんな恰好でタンポンを入れてるところなんて、あまりリアルに想像したいものじゃない・・・


 そういう気持ちは元は男のオレには想像しにくいものだが、パンティーストッキングを穿く時の恥ずかしい恰好などから少しは想像することが出来る・・・女の子には男には見せられないリアルな部分がけっこうあるものなのだ・・・



 男のオレには使うことは出来ないが、マネごとくらいなら・・・オレはそう思ってセーラー服のスカートを脱いでみた・・・オレは思うのだが、セーラー服の上着を着て下はパンティーだけというのは、下着だけよりもHな感じがする・・・そんなことを思うのはオレが元男だからなのだろうか・・・


 なんだかドキドキする・・・少し前屈みになって手に持ったタンポンをパンティーの上から股間にあててみる・・・ガニ股の足が何とも恥ずかしすぎる・・・オレはその方法をやめて、トイレに座ってやる方法に挑戦してみることにした。


 ベッドに腰掛けて足を開き股間にタンポンをあててみた。しかし・・・女の子のアソコって、どのあたりにあるのだろう・・・オチ○コのあたりだろうか? もう一度写真を良く見てみる・・・性器の下にはお尻の穴が写っている・・・お尻の穴って男も女も同じ位置ではないのだろうか? オレはしばらく考えていたが、意を決して実際に見てみることにした。


 鏡台の引き出しから手鏡を持ってきて、オレはパンティーを脱いだ・・・さすがにセーラー服の上着越しにオチ○コを見ると、情けない気持ちになってくる・・・自分が男だということを思い知らされる・・・それはずいぶん萎んでしまったとはいえ、女の子になったオレの身体の中で今でも独特の存在感を主張していた・・・

「はぁ・・・」

オレは思わず溜息をついた・・・オチ○コは女っぽくなったオレの身体では違和感があるとは思うが、これが無くなった方がいいのかどうかオレには良くわからない・・・それに、オレの股間が女の子のようになっていた方がいいのかも良くわからない・・・とりあえずニューハーフの人みたいに、自分の股間を女の子のように作り変えたいとは思わないのは確かだ。


 おそるおそる鏡を股間に近づけていく・・・オレは自分のお尻の穴なんて見た事がなかった・・・が、思ったより・・きれいだった・・・きれいというのも変だが、写真の女の人の黒ずんだ肛門と比べると、そんなに黒くない・・・それにしてもお尻の穴って思いのほか下の方にあるものだ・・・写真と見比べてみると、どうやら女の人のアソコは男でいうと玉の袋があるあたりのようだ・・・


 そういえば男も女も元々は同じモノを胎児の時にそれぞれの性に合わせて作り替えるのだと聞いたことがある・・・女の子のクリトリスというのは男の子のオチ○コになるところの名残りらしい・・・そう思って見ると、なんとなく位置が想像出来てきた・・・それに・・玉の袋の裏側の感じなんか、女性のアソコとなんとなく似て無くもない・・・


 「なるほど・・・このあたりかぁ・・・」

オレは鏡を見ながらそのあたりをタンポンでツンツンしてみたものの、オレに出来るのはそこまでだった。


 オレは手鏡を置いてタンポンを両手で持ってみた。真ん中の滑り止めの部分をつまんで細い方を押してみる・・・すると太い方の先端の切れ込みが広がって中のヤツが出てきた。さらに押すと、中のがムニュッと出てきた。ティッシュを圧縮したような感じだ・・・先端は丸く、片方からヒモが出ている・・・説明を読むと、このヒモを引っ張って取り出すらしい・・・それじゃぁ、女の子はタンポンを入れている間、このヒモを出したままなのだろうか・・・? なんだか奇妙な気がする・・・


 「・・ふうぅ・・・」

オレはなんだか疲れてしまいベッドに座ったまま仰向けに倒れ込んだ・・・こんなのを身体の中に入れておくなんて男のオレには想像もできない・・・それに処女膜ってのがあるのにどうやって入れるのか書類を見ても良く解らなかった・・・処女膜ってのはもっと奥の方にあるのだろうか・・・? オレは自習は諦めることにした・・・明日、白石先生に習った方が良さそうだ・・・



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



 「どう?有希ちゃん自習はしてきた?」

先生に開口一番にそう言われ、オレは情けない返事をしてしまった・・・

「・・はぃ・・・」

「なに?どうしたの、元気ないじゃない。」

「だって・・・自習っていっても・・わたしには・・無いから・・・」

「それはそうだけど、開けてみなかったの?」

「あ、ひとつは開けてみましたけど・・・」

「それで?」

「あの・・押したら中のが出てきました・・・」

「なんだ、ちゃんと使ってみたんじゃない。」

「あ・・使うってそういう事だったんですか・・・?」

なんかオレがヘンなことを考えていたように思われそうで恥ずかしくなった・・・


 「それじゃ模型を使って説明しましょうか。」

先生は女の人の下半身の模型を持って来た・・・あの部分は柔らかい素材でできているのか・・・なんか・・・けっこうリアルな感じだ・・・

「ここに・・・こうやって挿し込んで・・・この棒を押し込んで・・・そっと引き抜く・・・っと。慣れれば結構かんたんなのよ。」

そう言って先生は、模型を真ん中から半分に割った。片方は透明なプラスチックで仕切られていた・・・

「ほら、ここに入ってるのよ。」

そこには押し込まれたタンポンが入っていた。

「そして出すときは・・・こうやってゆっくりヒモを引っ張ると・・・」

すると模型の中からタンポンが出て来た・・・

「実際には経血を含んで膨らんでるんだけどね。有希ちゃん、水に浸けてみた?」

「い・・いえ・・・」

「それじゃ、やってみましょうか?」

「は・・はい・・・」

先生はガラスのコップに水を汲んでくると、ヒモをつまんでタンポンを水の中に浸けた・・・するとタンポンは水を吸ってあっという間に膨らんでいった・・・


 しばらくして先生がコップの中からタンポンを引き上げた。

「こんなふうになるのよ。」

そう言って見せてくれたタンポンは、水で膨れてヘンテコな形になっていた・・・なんか・・・弓矢の羽根みたいな形だ・・・

「こんなふうに膨らむから、引っ張り出すときはゆっくりヒモを引っ張らなきゃいけないのよ。」

そう言われてもオレには引っ張り出す機会はなさそうだが・・・

「さわってみる?」

オレはおっかなびっくり受け取ってみると、思ったよりもしっかりと形を保っていた・・・引っ張っても形が崩れないし、ヒモも頑丈に付いていた・・・これなら千切れたりすることもなさそうだ・・・



 「あの・・・先生・・・ひとつ聞いてもいいですか?」

「いいわよ。」

「あの・・・・」

しかしオレは言い出しにくくて思わず口ごもってしまった・・・

「なに?恥ずかしいことなの?」

「・・はぃ・・・」

「ふふっ・・先生に恥ずかしがることないじゃない。何でも聞いていいのよ。」

「・・はぁ・・・」

オレは意を決して切り出した。

「・・あの・・処女膜って・・・どこにあるんですか?」

「処女膜?」

「・・あの・・・膜があるのに・・・なんでタンポンが入るのかな?って・・・ふしぎに思って・・・」

「ああ、そういうことなの。」

先生は可笑しそうに微笑んだ。


「処女膜ってね、膜って言うけど、べつに塞がってる訳じゃないのよ。」

そう言って先生は模型の一部を指さした。

「ここが狭くなってるでしょう?」

「はぃ・・・」

「ここが処女膜って言われてるところなのよ。」

「・・これが・・・?」

それは膜という感じではなかった。

「これは医学的には筋膜といって直径2cmほどの穴があいた薄い筋肉の膜なの。」

「・・それじゃぁ・・どうして破けるんですか?」

「まあ、簡単に言うと、勃起した時のペニスより穴の方が小さいって事ね。だから性交時に切れてしまうの。一度破れると元には戻らないから処女膜なんて言われてるけど、医学的にはあまり意味はないのよ。」

こういう事を話すときの先生は、いかにもお医者さんっぽい。女の人の口から“ペニス”とか出てくると、さすがにオレもドキッとしてしまうが、先生は恥ずかしくないのだろうか・・・

「元に戻らないとはいっても、ペニスが小さい場合とか破れ方が不十分だった場合は、怪我みたいなものだからまたひっつく場合もあるし、一度破けたと思ってても、もっと大きなペニスが入ってくると、また出血する場合もある。逆に激しい運動とかすると、いつのまにか破れてしまったり、伸びてしまって血が出ない場合もあるのよ。」

「・・・・」

「タンポンを乱暴に引き抜いて傷つけちゃうこともあるしね。」

「・・・・!」

オレは初めて聞く話に唖然としてしまった・・・なんだか聞いてはいけないことを聞いてしまったような気がする・・・オレには本当は必要ないことなのに・・・


 オレにはそんなのが無くて良かったと思う・・・・


 男の場合、SEXはオナニーの延長のような感じもするが、女の子にとってはきっと一大事なのだろう・・・だから処女とかバージンとか特別な名前で呼ぶのではないだろうか・・・まあ、男の場合も童貞なんて言うけど・・・オレもその童貞ってやつだけど・・・童貞と処女では特別感が全然違う。だいいち処女は良いことみたいに言われることもあるけど、童貞なんて褒められたもんじゃない・・・それなのにオレときたら童貞のまま処女になってしまうなんて考えてみれば、なんて情けない状況なのだろう・・・しかも本当の処女でもない・・・オレが処女なのは、あくまで設定上の話だ・・・オレには無くすモノなんて何もない・・・


 「だいたい解ったかな?」

「あっ・・はい・・・」

急に物思いをやぶられてオレは慌てて返事をした。どうもオレは自分の考えに入り込んでしまうクセがあるみたいだ・・・

「それと、有希ちゃんに言っておこうと思ってたんだけど、もうすぐ夏休みじゃない。」

「はい。」

「夏休みの間も週に一回くらい学校に来れる?」

「あ・・はい・・・来れると思いますけど・・・」

「それじゃ、月曜日は週明けで忙しいから、火曜か水曜でどうかしら?」

「はい、大丈夫だと思います。」

「良かった、ホルモンの注射は2週間に一回で良いんだけど、週に一回くらいは有希ちゃんの様子をみたいから。」

「はい・・・」

「都合が悪い日は先生に電話もらえば日にちずらすから。先生が学校に来てる日ならいつでもいいからね。」

「はい・・わかりました。」

様子をみるってどういうことか良くわからなかったが、オレはとりあえずそう返事をした。まあ、オレとしても週に一回くらい白石先生に会えるほうが安心できるというものだ。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



 それにしても、オレも良く女の子として一学期を乗り切ったと思う・・・この2か月ちょっとはオレの人生ですごく大きな2か月だったのではないだろうか・・・もしこうなることが最初から解っていたなら、オレはこんな人生は選ばなかっただろうと思う・・・この白鴻女学園を受験することもなかっただろうし、とうぜん女になることもなかっただろう・・・


 色々な、思いもしない偶然がかさなって、オレは女の子になってきた・・・これからどんなことが起こるかわからないけど、オレが男にもどることはもう無いのだろう・・・そう考えると少し淋しい気もする・・・男としてやり残したことも、いくつかあるような気がするし・・・


 でも、もしオレがあのまま男だったら、いったいどうなっていたのだろうか・・・今のオレには男だった場合の自分がまったく想像できない・・・だいたいオレは男として何をしたかったのだろうか・・・なにか出来たのだろうか・・・? 情けないことだが男のころのオレは、今にくらべると何も考えてなかったような気がする。ただ漫然を生きていた・・・男であることが当り前のように・・・


 しかし現実は全然違った・・・オレは男から女になり・・・今も女になる努力を続けている・・・この先、どんなことが起こったとしてもオレは女のままなのだ・・・まだまだ本当の女の子には程遠いかもしれないけど・・・今のオレは女になるしかないのだから・・・どうせなら頑張って可愛い女の子になりたいと思う・・・そんなことが可能なのかどうかオレにもわからないけれど・・・


 もうすぐ女の子になって初めての夏休みだ・・・・








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