No.3【お買得!防具3点セット】
No.3【お買得!防具3点セット】
とある商人は考えました、
「有り余る素材をどうにか儲けられないものか」と。
安いモンスターの毛皮や皮、
余った木片など。
安っぽい防具として、
取り敢えず量産してみました。
掠り傷程度には防げる、
手足の毛皮のカバー。
直撃よりはマシな布の帽子。
最低限防げるだろう木の盾。
セット販売する事で、
価格も安定させようと目論みました。
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はじめはボチボチ売れました。
村娘でも苦にならない、手軽なの防具として。
何より安かったからです。
始めは初心者の冒険者。
採取などで活躍する、
お小遣い稼ぎの様な人々が求めました。
森や林では、この手の一式があるだけ、
逃げる時にはかなり違ったからです。
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しかし、
次第にその需要が変わって来ました。
部屋に何となく、冒険者っぽい物を置きたがる人や。
緊急時に備えとく人。
テーブル代わりに盾や、包み物として帽子。
鎧など細身の体に合わせて、
厚みを増す為に毛皮を着込んだり。
自警団が色染めをして、
グループ分けするなども使われたり。
どんどんと、
その使い方は日々変化して行きました。
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安さからの手軽さ、
そしてその応用幅。
裁縫などする事でより効果的扱えるとして、
この防具にお世話になったかどうか、冒険者の器用さは劇的に変わりました。
針や釘を持ち歩く冒険者は少なくない、
それはこの防具から学んだ事が、
どれ程影響されたか物語っているからです。
毛皮、布、木片。
これらを合わせて、器用の3具。
そう呼ばれる様になったのは、
始めの商人が亡くなった頃からでした。




