ライバル現る!?
お待たせしやした!
『おはよぉーーー!!!!!』
「おはよぉーーー!!!!!」
『ねぇもうホントに昨日サイコーだったんだけどぉ!!』
「ね、ね!最後十秒、二点差で負けていた絶体絶命の状況で、空きを狙いスピーディーなパスからスリーポイントシュートで逆転勝ち!あれはハラハラしたわー」
『んーもうあれはめちゃんこかっこよかったぁ!男子バスケすごぉい!』
「ほんと。女子バスケやってる私としても、男子だけにあるパワーには圧倒されるし、逆にそのパワーをもらってバスケ頑張ろうって思えるんだよね!」
『美希にとっていい刺激になったね!』
「うん!それにあの勝った方のチーム私の一番好きなチームで、最後にスリーポイントシュート決めたのもチームで一番人気の選手なの!それでもう…」
えー、月曜日です。
何の会話かはなんとなくお分かりでしょうが、昨日健人からもらったチケットで美希とバスケの試合を観に行きました。
すごかったです。迫力満点の試合でした。おかげで美希も機嫌が良くなってます。いや、機嫌が良くなりすぎてます。
バスケの話になると美希の口が物凄く達者になるんですね。
昨日も帰る間ずうーっとしゃべってました。私最後の方は完全に聞き流してたけどね。
「ふわぁ~、おはよう、ふたりともぉ」
『「おはよぉーーー!!!」』
「げっ、何でそんなテンション高いのよ」
『昨日バスケの試合見に行って』
「もうホントにすごかったんだからね!!!」
こわれてる、今日の美希、こわれてる。危ないよ。ストーリー進むかなぁ、今日。
「私は仕事でクタクタよ、あなたたちと違って暇じゃないんだから。」
『寮生活も大変だねぇ』
結衣はアイドルとしての芸能活動もあるので学校の寮で生活してるの。
本当に結衣は人気のアイドルだよ。
「確かに、最近よくテレビに出ている気がする。でも、何でそんなにテレビ出てるんだっけ?」
『ほら、結衣がスラッシュマスター学園のアイドルとコラボツアーするって話』
「そう。スラッシュマスター学園を代表するアイドル、水口 史織と一緒に全国ツアーをするの。違う学校の人と一緒にライブをするのは史上初の試み。だからあちこちのメディアに注目されているのよ。」
『あ、確か学園で二番目に頭が良いんだっけ』
「うん、私がいたときは三番目だったけど、この前までは金9のドラマの主役をしていたね。」
水口史織は美希のもともと通っていた、天才学校のライバル校、スラッシュマスター学園の生徒の一人。私たちと同級生だね。
前に金谷セイラちゃんのことを話したと思うんだけど(詳しくは番外編をチェック)実はセイラちゃんもアイドル部に入っていて、セイラちゃんはスラッシュマスター学園を志望してたんだって。水口史織ちゃんに憧れを抱いていたらしいよ。まあ、静香ちゃんが天才学校を選んだから叶わなかったんだけど。でも今でも史織ちゃんのことをずっと追いかけているみたいだよ。セイラちゃんも史織ちゃんみたいにすごいアイドルになれるといいね。
でも、それにしても結衣はすごいよ、そんな簡単にライバル校の人とライブしようなんて考えるの。天才だわ。もう結衣もレジェンド入りだね。
「うん。私はその水口に一緒にライブをしないかって言ってやったのよ。それに、実は私、今度の月9のドラマの主役をするの!もうすぐCMが流れ始めるんじゃないかしら。」
『えー!マジで!?すごいじゃん!!』
「これはちゃんと録画しなくちゃだね。」
「私はスラッシュマスター学園の奴なんかに負けない。どんな仕事でもかかってこいよ!」
“天才トップ3ガールズのみなさん、校長室に来てください。繰り返します。天才トップ3ガールズのみなさん、校長室に来てください。”
「ん、私たちにお呼びだしが。なんでだろ。」
『とりあえず、行ってみよう』
校長室にて
コンコンコン
『失礼しまーす』
「よかった。みんなそろってるわね。」
「私たちに何か御用でも?」
「そうよ。来月、7月の4日に、スラッシュマスター学園との交流会があるの。
そしてあなたたちに、学校の代表として学園の代表の人たちと交流を深めてもらう。両方の学校のその他の生徒たちにはテレビ中継を見せるわ。」
「えーまって、それはないですよ先生」
「あ、そっか。もとは仲間だったのよね、美希は。」
『もう決まったことなんですか?』
「もちろん。学園長とも連絡はとっているわ。」
「やだー、こんな形でまた顔を合わせるなんて……」
「あは、美希が弱ってる~」
「よ、弱ってないから!!」
『そういえば、私、スラッシュマスター学園の人たちに、あったことない気がする』
「あら、そうなの。それは意外ね。良い機会になりそうじゃない。」
「そうよ、校長の言うとおり。かえでにとっては良い経験になる行事なのよっ」
「はあ……全くもう……」
「そういうわけだから、覚えておいてちょうだいね。もう結構よ。」
『失礼しましたー』
校長先生はニッコリ笑って手を振った。
「嘘でしょ……あいつらになんて言われるか……」
『美希、元気出しなって、ね。大丈夫。』
「弱ってる美希、おもろいわー」
「ふ、ふふ、ふざけないで!」
そうして私たちは教室に戻った。
『あ、ちょうどチャイムがなった』
「はーい、みんな先週お疲れ様。源氏物語のテストの結果と、枕草子を返すわねー」
「え、先生早くね?めちゃめちゃ量多いはずじゃん」
健人が驚くように言った。
「私たちはAIを導入したから。高速スキャンでちょちょいのちょいよ。」
やば。どんだけ金持ちなんだよ。
「げー、この学校どんだけ金持ちなんだよ」
「それが天才学校だからな。」
つとむがそう健人に返した。
てか、なんで考えてることがそっくり同じなんだよ。
『いぇーい、完璧!』
「私は一ミスだったよ…」
「私も完璧だわ!」
「え」
『え?』
「いや、なんでもない」
「今回の満点は、杉原、松本、五十嵐、高木の四人ね。次も頑張って満点取りなよー」
『美希、どうしたの?』
「いや、別に。大したことじゃないから。」
『そう、ならいいんだけど……』
美希の様子がちょっと変だな。どうして結衣が満点だって聞いたときにあんな反応したんだろう。きっと平気だよね。
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「また美希に会えるなんて!どうしてるんだろ。」
「元気そうよ。結衣からいろいろ聞いてるから。」
「杉原かえで……あなたに会えることを楽しみにしてるわ……んふふ」
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