表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼロストライク  作者: 漢汁
誤解も六階も無い・これは4章
44/48

メタルだいだい色

 アルセイデスは、OFFにしておいたマスターアームを再びONにした。

「沙織、これで副砲撃てるから。でも対ミサイル防衛用だから、威力は期待しないこと。あとレーザーだから、オーバーヒートに気をつけて」

 兵装については全くの素人であろう黒瀬紗織に、簡単な説明をする。

「わかった、注意する。下に表示されてるゲージですよね。レティクルは……これね。私の目線で動くヤツ。微調整はスティックで、てところかしら」

「え!? そ、そうデス。あとメットのバイザー下ろすと、精度高くなりますから」


 アルセイデスは驚いた。初めて乗る戦闘機、そして、その兵装の簡単ながらの扱い方がある程度解るという黒瀬紗織の能力に。潜在的に高い順応性を持っていると思われる。彼女とコンビを組めば、うまくやれる気がする、そう感じた。

「バイザー下ろしました。凄い、視界が広い」

「注視すれば、精密射撃も可能デス――あっ、敵からワラワラと何か湧いて出てきた……寄生生物? 早速ですが攻撃を」

「了解」

 メルセイデス機が交戦中の敵機がこちらへと向かってきた。得体の知れないモノである為、シールドを強化する。機体が汚染されたら、最悪自爆という選択もありうる。

 アルセイデスは、操縦桿とスロットル、ラダーペダルとスラスターレバー全てを稼動させ、回避行動に全神経を注ぐ。

 黒瀬紗織は先程までの酔いを忘れ、機体に接近してくる敵機、生体弾であろう、青色や赤色の塊をレーザーで落としていく。最初は撃ちすぎていたものの、次第に無駄なエネルギーを使用しないよう、必要最低限のレーザーで処理していく。

 邪魔な敵機を落としつつ、操舵に専念出来るようになったアルセイデスは機銃が目標射撃範囲内に入るよう、調整していた。回避運動しながら目標に接近するのは容易いことではない。黒瀬紗織の協力があってこそ実現出来た、彼女はそう思っている。

「目標確認、射撃用意、用意、用意!!」

「シュート・イントゥー・ザ・アイってヤツ? でも効くの?」

 メルセイデスから指示された部位は、敵の目であった。宇宙空間で、敵が目標を探知するのに、そのような器官を利用しているのか? それは不明だ。

 赤外線等で探知、感知しているのならば、その可能性はあるかもしれない。しかしそうでなければ、攻撃する意味はない。

「どうせ閃光弾しか装填されてないし、やるしか……無いのデス!!」

 機体の進行方向はそのまま、機首を勢いよく敵目標に向ける。強いGを感じる。

「……それに、閃光弾でもタダの弾で終わらせない」

 アルセイデスは、スロットルレバーを握る左手をメインコントロールパネルへと移す。

「この機体の力、思い知るのデス!!」

 マスターアームがONになってることを確認し、ENCエネルギーコントロールの項目を開き、機銃へと集中するよう変更する。

 エネルギー供給量が一時的に減った為か、メインエンジンの出力低下。しかし、慣性で動いている状況、些細な問題であった。サブエンジンとスラスターさえ動けば離脱可能と判断したからだ。


「ターゲット・イン・サイト、ファイヤー!!」


 トリガースイッチを押すと、機銃が緑色に光った。その瞬間に同色の光線、ビームが敵の目に向かって伸びていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ