眼と目があった瞬間、何が起こった
あ、どこからか、レクイエム的な感じの楽曲が流れてくる。私の地味な人生をそのまま評価してそうな音楽。最悪。
「逝きたくない」
学校の屋上で、先程まで出来上がってた穴が、さらに広がっている光景を眺めながら、赤城は思った。
結果的に、生き残りたいとしか思ってなかったような気がするが、思っていることと実際に行動してること、少々矛盾があるような。
これ、私の本心。死ぬつもりないし、生きるつもりはあまり無い。でも、死にたくないから・・・あ、中途半端。
どこぞの駆逐艦なら、嘘月と言われる羽目になる、腐女子の秋月になってしまう。
なら、今はの状況で、何をすべきなの? と、問いかけられると、わからなくなってしまう。
では、私は何をどうすれば? と、考えても、堂々巡り。何も考えは浮かばないし、同じような答えがカウンセラーあたりから聞こえてくる予感しかしない。
さて、どうすれば良いのかなー・・・と、屋上で一人寝そべってたら、誰かやって来た。服装は普通だけど、髪型とかが少々ヤンキーッぽい。どっちなんだろ? とりあえず様子見、かな。
そう、赤城は思い、屋上の人工芝にゴロンと寝転んだ。
「ざっけんなクソッ!! F転かよクソ!!」
この学校、航空課があって、そのうち普通課、回転翌機課、戦闘攻撃機課、爆撃課、輸送運用課、救命課とか色々あるんだよね・・・
あ、よく見たら中村さんちの美緒ちゃんだ。
「ヘリ!? コマンチ無くなってから、アパッチばっかじゃねーか!!」
何で未だにあんな骨董品を使用するのか。どこぞの惑星では、アヴェンジャーとかいう制裁者の名を持つ機体を作ってたり、究極タイガーとか怒首領蜂隊の凶悪なヘリが暴れてる。どうしてなのか?
恐らく彼女は、戦闘機からヘリ隊へ変更になった為、荒れてるよう。
「・・・コマンチ、じゃないけど、あるよ?」
日焼けしてるのか、もともとなのか知らないけど、あまり見かけない教師らしい人が、その彼女に話しかけていた。いつのまに。
ムキムキマッチョマンのヘンタイと間違えられそうな容姿だけど。髪はオールバック。
「下でドンパチするのを薦めるが、駄目かな? なんだったら・・・」
「戦場の娘はもう飽きた!!」
ムキムキマッチョマンはこう言った。
「いい機体があるのだが、の・ら・な・い・か?」
やめてください。強く言いませんけど。
「ああ? ビックバイパーなら乗ってもいいけど。帰ったらロックしてやる」
「残念ながら・・・通称、スーパーコブラという機体だが、残念ながらA転からという理由だったからかな。気乗りはしないと思うが・・・乗ってみないか?」
うわー、バラライカじゃない、やらないか的なノリじゃないですか!? やめないか。
「たまーにな、スペースコブラのパクリとか言われるが、いい機体だぞ。沙羅曼蛇でもコブラ出てくるからな」
「スーパーコブラですね!?」
「ロードブリティッシュではないことは確かだが」
大変困ったことに、そして残念なことに、この言葉が彼女のハートに火がついた。
「乗ります、私が乗らないと、誰が乗るんです? きっと私が一番上手く乗れます」
何か勘違いしてる人が2人いる
「よーし、では搭乗開始。発進準備!!」
ブライト艦長に似てきた・・・なんでだろう? でも色黒だけど。ブライト館長、お外出なさ過ぎなんだよ。
「おっと、忘れていた。機体の光学迷彩オフ」
そこに現れたのは……
「アパッチじゃ無いですかヤダー!!」
「ハッハッハー!! 頭にスーパーと付くが」
誰が乗るのか、そんな骨董品。
72か?




