レイディアント銀銃
彼と彼女は二人で幸せな結婚をした。
嘘
血走った目で、前部座席から乗り出してまで、問い詰めてくる、メルセイデス。
「あー、えーと・・・それは貴方だけに見える幻聴、幻覚なのでは?」
とぼけてみたが、戦闘機パイロットのプロフェッショナルには通用しなかった。
「んなわけあるか!! この声アルセイデス。通信もアルセイデス。どこまでもアルセイデス・・・殺す」
殺しちゃダメでしょ。
今後の作戦内容は決まった。
彼女ら・・・1名、黒瀬会長除き、誰も何もしていなかったが。
黒瀬沙織は、アルセイデス機のレーダーを使いこなし、地表から高高度どころか、敵目標をほぼ完全にマッピングしてあった。
そのアルセイデス機からのデータリンクにより、目標の攻撃パターンが判明した。
そして、回避パターンも。長期間では無いが、短くもないという観察能力が、役にたったのだ。
全員が生き残るための手段が・・・暫定的に決定した。
ただ、残念な事態が発生した。
メルセイデス機にとっては、非常に過酷なものと思われる事を。
そして、通信再開。
「あたいだけ貧乏くじかよ、上等じゃねーか!!」
困ったことに、この人ヤル気満々です。色んな意味で。
「お前、女産んだら、次は男だ!!」
そーいうことで。彼女の計画が、本当に実行されたら、美緒に殺されそう。悲しみの向こうへ。
この人、数分でどこまで、とんでもない妄想をしてくれるの?
スラストレバーを押された瞬間、慣性力の重力を感じた。
「まった、ここは待機!!」
「ほーい」
と、重力制御によるブレーキをかけ、急減速してくれる。
「回避機動」
敵の攻撃をあっさり回避。
そして、右から左へと、360度バレルロール後、すぐ地球水平面基準で90度右ロール、その後、さらに右90度ロール。
「アルセイデスと合流する」
90度ターンの後、180度インメルターンでUターンし、アルセイデスの機を暫定目標として捕捉する。
L&Sとして、フォーメーションコース。
で、何故か撃たれた。アルセイデス機に。




