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ゼロストライク  作者: 漢汁
山椒・蒲焼きにかけて
27/48

面妖な変態技術者

キサラギか如月か千早か。

 ――時は、おそらく199X。

 世界は、核の炎に包まれ……ることなく、宇宙開発もロクに進まなかった。

 星の名は、惑星"アース"。

 その星のとある国が、宇宙研究・開発を目的とした組織を作り上げた。

 その名は、J〇XAという名前だったらしい。その組織により、大量の探査機が飛ばされた。


 ある日、探査機の一機により、人類が移住可能とされる惑星が発見された。

 NGC-8801という名のを得た後、その後――惑星エアリスと名付けられることとなった。

 人類が生存可能な惑星には、アルファベットで"E"から始まる文字をつけるとかなんとか。

 最初に言い出しのは、誰なのかしら?

 駆け抜けてゆく思いはきっと、JA〇Aのマニアックな変態技術者に違いない。

 その星は、惑星アースと呼ばれる星が含まれる太陽系から、約1億と2千万光年の位置にあるらしい。

 らしいのだが、その探査機は惑星ネプトゥーヌスの衛星トリトンより射出後、400年程度で太陽系付近に戻ってきたという。

 何かの間違いではないか? 誰もが疑問に思った。

 しかし、サンプルリターン用カプセル内に未知の物質、物体が入っていた。

 探査機の外部には、射出時に貼り付けられたメッセージパネルの代わりに、別のパネルが。内部のメモリーには、外部からアクセスされたらしき痕跡等。

 当初は悪質なイタズラであるという意見が多数であった。

 しかし、数年後に1機。その数カ月後には2機の探査機が戻ってきた。

 そして最後には――


「チキュウ ハ トブクサイイロ ヲ シテイタ」

「マーズの方が青かった気がする」

 宇宙人がやって来た、らしい。

 人形生物だった、らしい。


 光年単位の移動となると、通常のまともな方法で航宙したのならば、1光年で誰もが老衰で息絶える。

 まずは光の速度に持っていくところから始まる。目指せ1パーセク。

 そこは流石のウチュウジン・サン。どこぞの波動エンジンの設計図や部品の一部を持ってきて、自力で頑張って来なさい、という血も涙も無いことは言わない。理由は、この地球、惑星アースが気に入ったらしい。

 一つの問題は解決された。

「カセイ ハ ジンルイノ ユリカゴ デ アル」

「タコ焼きのタコは、太陽系が一番かも知れない」

「……惑星アース、綺麗にしてくる」

 宇宙人がいつの間にか増えてた。

 

 次。光速でその距離をなんとかしようとすると、所謂ワープだかハイパードライブとかフォールド航行等と呼称される方法が必要になる。

 単純な解決法、それは長期間のコールドスリープ。

「ウチュウ ハ トオイバショデハナイ」

「え? お土産にタコ持って帰りたいんだけど、ダメ?」

「……吸引力の変わらないヤツで吸ってきた、イエイ」

「迎えにきた……って、そこの触角女、タコは置いてけッ! マッド女はサイクロン回収するまで戻って来るな。変態ロボ、片言で喋るな気色悪い」


 最後。ウラシマ効果をご存知だろうか? 相対性理論が予言する現象だ。音速で飛行すればすぐわかると思うが、通常の時の流れよりも遅い状況になってしまう。

 これにより、光速輸送艦勤務は、大変高額な報酬が支払われるが、家族とは生きている時間が違ったり、年齢が100歳超えてる実年齢20歳の人もいたりする。

「3人共、置いてくぞ?」

「すみませんでした調子に乗りました」

「タコぉ……」

「……サイクロンは犠牲になったのだ、回収する」


 こうして、人類の宇宙進出は進んでいったのだ。


*


 ――であるから、アルセイデス、そしてメルセイデスも恐らく――グハッ!!


「何か、不適切な考えを感じたんだが、気のせいか?」

 腹パン頂きました、ありがとうございます。

 毎回いつも、器用に、ただでさえ狭いコクピットの後部座席に乗ってる人にパンチ寄こすなぁ。

「い、いえ、何も考えておりません! マム……グハッ!!」

 また殴られた。2度も連パンチされた。親父にも殴られたこと無いのに……冗談です。

「マムじゃねーよ!! あたしはまだ処女だ!」

 とっても必要無い情報、ありがとうございました。

「よーしわかった! 戻ったら……ふぁ、ファーストキスと、あたいの貞操、やんよ……」

「いや、結構――グハッ!!」

 何故殴られるん?

「チッ!! 冗談はこの辺で終わりだ。敵目標確認! これよりミドルレンジによる攻撃を行う!!」

 青いタコっぽいエイリアン? なのかわからない、名伏し難い生物なのか? それを見つめ続けてたら、気持ち悪くなってきた。

「もーすこし我慢してろ。FOX1 FOX……ねーよ!」

 てか、しっかり中射程用ミサイル持ってたのかい。

「内蔵兵装全て使用不可。これより、短射程兵器の使用とする。ヲイ! 武志!! しっかり見てろよ」

「り、了解」

 イエスマムとか言ったら、間違いなく殴られるし。


 ――数秒後。

「ああッ!? ミサイル効いてねぇぞ?」

 確かに無傷ですな。嫌な予感がしてきた。

「メルセイデスさん、目標の触手になんか……」

 ゴツイヘルメットからの情報によれば、タコっぽいヤツの触手から、大量の熱源反応ありとの警告が出てくる。

「避ける」

 そう短くメルセイデスは言った後、急減速、その後バレルロールを行った。

 宇宙空間で。どんだけ推進剤使ったんだろう……と、武志は思いたかったが、そんな余裕はない。

 Gの影響で、中村武志は……失神した。

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