ザクゼクス
ネタバレ。全員バカです。
そんなお馬鹿なコントをやった後、学校の裏山へやってきた3人。
「……ごめん、私の戦闘機、複座だから、どっちか残って欲しいの」
「そんなの関係ねー!!」
未だに暴走状態の美緒。
「確か、マク〇スのバルキリーに乗ってた人、みんな単座なのに誰か乗っけてたわ」
何でそんなことを知ってるのか? 黒瀬生徒会長。こういう無駄知識ばかり披露するから、生徒会役員共*って言われているのだ。
その事実を既に知る人は……副会長と書記係であった。
「あと、戦闘機? なら私が適任ね。美緒ちゃんはお留守番、よろしくね」
「はぁ?! ざけんなゴラァ!! 私が行くべきだバカ野郎!!」
もう、アウトレイジ並に暴走してます。
「え、えーと……できたら、黒瀬会長を本指名したいんですけど……」
何処のキャバクラだよ。だがしかし、未成年であり、恐らくネタが分からない二人には、特にリアクションは無い……ハズが。
「ご指名ありがとうございます!」
残念ながら、シューターでゲーマーな黒瀬沙織は、把握していたようだ。絶対ドリー〇クラブとかやってる。
「ま、とりあえずは……はい、私の戦闘機デース!」
デス様って呼ばれたかったのか、妙にデスを強調して話すアルセイデス。デス。
ダミー用にかぶせていた迷彩シートを、頭のアホ毛、ウィッグをも使い、バサッと取り払う。
「じゃじゃーん!! 私の愛機、ARF-25Bデス!」
だから何でそこまでデスを言う? レベルの下桁が5になったら、戦闘不能になるよ?
型番からして、もう駄目な感じですけど。
「……コレ、校庭に突き刺さってたヤツと同じじゃない?」
黒瀬沙織は思った。こいつら、ヤバイ奴だと。
男子生徒2名の死亡事件で、げんなりしていたところに、再び悲劇を生んだ物体を見た瞬間、鋼の精神を持ってる彼女も、眩暈がしてくる。
「それとは別物デス。大丈夫、問題ありません」
で、サムズアップするアルセイデス。アホ毛がぴょんぴょんしている。
「……私、やっぱ乗るのやめるわ」
黒瀬沙織、ギブアップ。
「え? じゃあ私が!」
そして立候補する中村美緒。
「私自らが出る!」
空気を読まないアホデース。
「……わかったわよ、私が、私がついてくよ!!」
「「どうぞどうぞ!」」
結果、操舵席にアルセイデス。
そして、後部座席、ナビゲーターとして、黒瀬沙織が搭乗することとなった。
パイロットスーツとヘルメットを装備する。
「エンジンスタートデース!! 行っきマース、デス」
だから、どんだけデス言うのよこの子は。
「……ねぇ、この、なんというか? ごついヘルメット。何かにお――グハッ!!」
黒瀬沙織さんは、そこで気絶した。
そう、やはり姉妹。臭いに関しての話題は禁句だったようで、彼女に警部あたりに一突きされた。ウィッグで。
「ま、とりあえず、発進準備完了。上昇し、レーダーコンタクトし、メル姉さんに追従する」
パイロットモードになると、真面目になるのは、姉妹だからか? テキパキとIRSやNAVの設定を終らせて、キャノピークローズ。機体を垂直上昇させる。
「お願い、私の星を救って……」
どこぞのお姫様のセリフを、置いてけぼりにされてしまった美緒は言った。
上昇する機体を見つめながら、その風により、茶髪の髪をなびかせながら。
「ッ! 何だ? このプレッシャーは!!」
そう、美緒が危惧しているが、現実になる日は……近かった。
手に持っていたカバンから、拳銃のような何かを持ち出し、彼女は帰路へと向かう。
「絶対に負けられない戦いが、そこにある」
そう呟いたあと、美緒という名のキモウトは、走り出した。
ネタバレ。武志はキモウトに殺され・・・ません?




