死ぬから痛くないぞ
少しだけ、シリアスになるかも知れません・・・でした。
目標、目視にて確認!」
「こちらも確認したけどよ……って! なんだよアレ!!」
そう、捕捉したターゲットは……タコに近い形状をしたが、少しだけ金属製の装甲らしきものを装着してはいる、名伏しがたきもの、という表現でしか言いようがない、不気味なヤツだった。
「とにかく撃つ。FOX3! FOX3!! 残り無し」
牽制かどうかはわからないけど、メルセイデスさんはミサイルを2発発射した。
長射程ミサイルを2発使用した。よって残り1発。あとは短射程ミサイルは2発。基本2発撃つことだったから、まぁ仕方ない……んだけど、長射程の残弾数が3発だったところが気になる。
「もう1発は?」
「あ? んなもん不時着時に使い物にならなくなったっぽいから、捨てた」
「捨てたって!どこに!?」
しかも、未だに墜落したことにしないよ、この人。
「不時着したところの地面にでも、埋まってるんじゃねーの? インベントリよく見てなかった」
……大変な事を聞いてしまった。
「そ、それってヤバイパターンじゃないですか!! 所謂不発弾ですよ!? 死人でちゃいますよ!!」
「あー、大丈夫だ。信管殺してあるから」
この人の言うこと、全く信用出来ない。
「兵器投棄した場合、オートで使えないように設定されてるハズだ」
全く信用できない。
「あーでもあの時は確か、緊急投棄使ったから、どうなのかな……」
嫌な予感しかしない。
「墜ちた時、爆発しなかったし、大丈夫じゃねーの?」
何でメルセイデスさんは、そう嫌なフラグを立てるのが得意なんだ!?
長射程ミサイル、残無し。
*
その頃の、学校の校庭付近。
立ち入り禁止ということで、バリケードは既に出来上がっているが、好奇心旺盛の生徒は、勝手に入ってしまった。
「すっげーな、この穴!」
「そりゃ、飛行機が突き刺さってた穴だだからな」
茶髪と脱色した髪の毛が目立つ、2人の生徒は、勝手にバリケード内に侵入していた。
「ん? 何か変なモノが転がってんぞ?」
彼は見つけてしまった。パンドラの箱を。
「あーッ!? 何だよ……って、これ、ミサイルじゃね!?」
だが、もう遅い。
「不発弾っぽいぞ、逃げよう!!」
「はぁ、大丈夫だろ?」
茶髪は逃げることを提案したが、脱色のヤツはもうちょっと調べてみようと思った。
「し、知らねぞ! 俺は先生に話してくる」
「おいおーい、お前のような不良の言葉を聞くヤツが居るか!」
「ンな事言ってる場合じゃねーだろ! てかお前が言うな!! ……お、これは何だ?」
彼らの人生は、この時点で終了する。
本来なら、信管を抜いた兵器は、爆発することはない。
だが、ソレに代わる貴金属を耳や首にジャラジャラと着装しいた人間に対して、信管抜きであったが、レーダーコンタクト失敗後に自爆する機能が、働いてしまった。
その後大きい爆発音。
「な、何!?」
相変わらずドンパチしてた生徒会長。赤いヤツがお好みのようだが、レーザーしか撃ってない。
「会長、何が起こってるんですか?」
それに付き合ってた美緒。使用機体はヘリ。
「また中村か! あの兄妹どんだけ迷惑かければ気が済むんだ!!」
……その妹は私の事? てか、私じゃないし。
もう2時間くらい一緒に居ますし、そして無理矢理付き合わされてるんですけど。
副会長と書記係は、既に逃亡、もとい帰宅していた。赤城香織も「デンジャーゾーン」とかを歌いながら、逃げた。
アルセイデスは、行方不明。いつものことだ。
中村武志は拉致されてる。メルセイデスによって。
「……とりあえず、まず様子を見ましょう」
「はい……」
時間がある程度経過した後、航空機が突き刺さった穴の付近が、より広がっていることが分かった。
黒瀬会長と美緒は、引き返して教師に報告する。
その後、通報を受けた警察、そして防空軍の現場検証により、男子生徒2名の遺体が発見された。損傷がひどく、判別するのが困難だった様子。
その後、校長と教頭、担任教師、そして生徒会長である黒瀬沙織は地獄を見ることとなった。
黒瀬会長:アルセイデスのせいで、毎日ドンパチやってる。生徒会室内にテーブルと偽って筐体を置く気満々。
中村美緒:暴走する余裕が無くなってきた。生徒会役員共になる日は近い。




