あの日見た空の名前を知らない
ここは、普通の世界……じゃない。
けれども、普通にみんな暮らせてる、平和な世界。
でも一部の人は、残念なことになっている。
特に、航空機墜落(そのパイロット本人は断固として、不時着だと言い張っている)の後から、大変、結構面倒なことが発生していた。
その一部が……
黒瀬沙織生徒会長が現れてしまった。
「……なんで来たんですか? もう私たちに関わらないでください」
「関わりたいのよ!」
ドンパチした後、何故かハイテンションな黒瀬沙織。
「私にはわかるわ! 彼がどこにいるのか」
黒瀬さん、あなたはエスパーか何かですか? と、美緒と赤城さんは思った。
「で、どこ?」
適当に答える赤城さんです。
「どこなんだよーッ!」
必死に質問する美緒さん。下手な返答したら、刃物を出しそうな勢い。
「ほい、恐らく北極圏付近」
惑星の地図を、流れるような動作で、適当な机に広げた。慣れ過ぎてる。
縮図も丁度いい感じに、机に収まるサイズだし。この人一体何者? と言いたくなるレベル。
「私の考えが想定どーりなら、彼はこの辺りに居るよ」
と、黒瀬さんが指さしたところは、赤道付近からちょいと北の場所。
「えーと、何でそんなことが判るの?」
赤城さんは質問する。
「ネットで、数時間前に光が、北の方向へ行ったあと、何も見えなくなった。そんな情報を手に入れてね」
いや、だからそれだけでは判断できないのでは?
「で、確か武志君は、校庭に突き刺さった、恐らく戦闘機っぽいヤツのパイロットに連れていかれて、拉致監禁されてるんでしょ?」
「ざっけんな! その計画してたのは私だよ!!」
……赤城さん、ここでそういうことは言わないでください。そして、貴方もたった今、ヒドインの一人になりました。
「……で、その光の映像を撮影した画像がコレ」
そう言い、黒瀬さんが渡した端末に表示された画像を見ると……
「あー!! これ、あの校庭に突き刺さっていたヤツじゃないの!!」
「そうだよねぇー」
黒瀬さんは、二人の反応が、全く違う件に関しては、スルーした。
特に、赤城さんはメンタル的ダメージが大きかったから、もう淡泊であるし。先程の発言で、さらに症状は酷くなっていた。
「ま、そこまでしかわからないし、私たちには何もできないんだけれど」
やれやれと、黒瀬さんは既に諦めた表情で言う。
「諦めるんじゃないよ! もっと熱くなれよ!!」
美緒は、ちょっとヤバイことを言い出した。
「話は聞かせてもらったわ!!」
例によって、話を盗み聞きするわ、フリーダム、そんな天然女がやってきた。アルセイデスだ。
「私にいい考え……じゃなくて、私が何とかする!!」
「死亡フラグを回避しようとした努力は、評価するけど、どうするつもり?」
黒瀬さん、実はアニオタでもあった。
「私の戦闘機で、何とかするから。大丈夫だ、問題ない」
あ、それも死亡フラグですから。
操縦出来るの? てか、操縦してココにやってきたのかい!!
黒瀬生徒会長:空気扱いから解放された。デレる。出れなくなる。
中村美緒:ヤンデレ。あとやっぱりキモウト。
赤城香織:完全にやさぐれた人。相変わらず苦労人。ヤンデレ。
アルセイデス:頑張れば出来る子。でも頑張らない、やっぱりダメな子。出番は多くなる。デレない。
メルセイデス:ツンデレなので、いつの間にかデレてる。ただし、取り扱いを間違えると、ヤンデレと化す。
中村武志:少々存在感が薄くなってきている。




