精霊召喚の説明
帰りの船旅は平和そのものだった。
以前クラーケンが出たあたり?はどうやら念のためか迂回したようだけど、
特別魔物が出たりということはなかった。
魔物については問題なく平和だったんだけど。。。
船の中でライカから俺達の付けているチョーカーについて聞かれた。
お告げの後からずっと気になっていたそうだ。
俺達はどうやら魔力が多い事、水の精霊はその魔力が欲しいんだってこと、
そして魔力をあげる代わりに召喚できるようになったこと、
ありのまま説明したがライカは半信半疑だった。
まさか人族が召喚を、しかもその相手が精霊様ってことでなかなか信じることが出来ないようだ。
じゃあ見てもらった方が早いということで、俺はチョーカーの水印に魔力をそーーっと込めた。
『やればできるじゃない!そうそう、魔力はそのくらいでいいのよね!』
「これ、見える?」
俺は召喚したウンディーネを指さしながらライカに聞いた。
「これって、どれ?」
うーん、やっぱり召喚者以外には見えないらしい。
『ちょっとちょっと!この私をこれとか言うの、おかしくない?まじで。水の精霊様よ?』
「だから自分で様とかいうなよ。そんなことより、ライカにも水の精霊を召喚しているって説明しているんだが見えないらしいんだ。どうにか見えるようにできないのか?」
『はぁ?あんたバカなの?こんなところに水の精霊様が顕現しちゃったら周りはパニックよ!
私は指が痺れるまで握手とサインを書き続けるなんてイヤだからね!』
どこの自意識過剰芸能人だよ。
「いやだから、誰にでも見えるようにするんじゃなくてライカにだけ見えるようになれないのか?」
『あんたね。いくら私か可愛いからって、精霊様を何だと思ってるのよ。そんな事できるわけないじゃない』
可愛い関係ないし。
「じゃあ顕現する以外に、お前がここに召喚されたって証明する方法はないか?」
『そんなの簡単じゃない!?私が水を出せばその子も信じるでしょ! はいっ!』
ウンディーネはライカの頭上に水を出した。
「わ!バカッ!!やめ・・・」
慌てて俺がライカと頭上の水の間に【土壁】を張った。
バシャーーーー!
が。。。
ウォールをすり抜けてライカに水が襲い掛かり、一瞬でびしょ濡れにした。
「キャーーー」
突然のライカの悲鳴で甲板にいる他の乗客にすっごい見られた。
「てめぇ!なんてことしやがんだ!」
『何言ってるの!これでこの子も私がここに顕現してることがわかったでしょ!?』
「もっと方法あっただろう!ライカに何てことしてくてんだ!
てかなんで俺のウォールをすり抜けた!?」
『私が出した水は全て聖水になるのよ。少々の魔法なら打ち消すわよ!どう?すごい?すごいでしょ!?
』
怒っている俺達を前に、自慢げな態度でいられるあなたの根性がすごいわ。
突然のことにライカは唖然としたまま固まっている。
「大丈夫?ごめんね。水の精霊は頭がちょっとおかしいんだ」
『ちょっとちょっと!聞き捨てならないわね!!』
「すぐに乾かすからね!」
俺とユイで慌てて温風を作り出しライカを乾かす。
「うん、大丈夫。ありがとう。最初は二人してボクをからかっているのかもって思ったけど、
【土壁】で守ろうとしてくれたり、今の慌てている姿を見たら信じる以外ないって分かったよ」
「ほんとにごめん。精霊にはきっちりお仕置きしておくから」
チラッとユイを見た。
『ちょっとまさか・・・・」
ユイは片手を水印に手で触ると魔力を込めた。
まぁ、1/20位だけど。
『ぎゃーーーーーーーー!!!!!!』
ちなみに俺のチョーカーについている水印は召喚している間無くなっている。
なので召喚していないユイの水印を使って魔力を送り込んでやった。
『ひどくない!?ねぇ!?これひどくない!?』
「もうわかったから、お前は戻れ。んとに使えない精霊だな!」
『もう分かったわよ!っていうか魔力の処理に追われてそれどころじゃないから戻るわよ!あとは好きにしなさいよ』
それだけ言うとウンディーネは小さくなり俺の首元についているチョーカーに水印の装飾となった。
「精霊には処理できない量の魔力を送り込んでやったから、これでしばらく反省すると思う」
「精霊様にそんなことをしたの!?二人とも、怖いもの知らずだね」
「ライカにいきなり水をぶっかける礼儀知らずだから自業自得だよ」
そんな事を言いながらライカを乾かしたりしていると、船はバリの港まで到着した。
今日は短めだったので後ほどもう一回投稿します




