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SJへの旅
山田に促されるまま三沢基地のゲートを潜ると、機体に『SJ』のコードを刻んだC-130輸送機がエプロン(駐機場)で重低音を響かせて待ち構えていた。
花子は山田の無慈悲な指示に従い、むき出しの後部ハッチから機内へと滑り込むと、頑丈な座席ベルトを締め、轟音を立てる離陸の瞬間を待つしかなかった。
(SJって……まさか、ノースカロライナまで連れて行かれるわけ……?)
押し寄せる不安に耐えかねて、花子は隣に座る山田の袖を引いた。
「コレ、一体どこ行きなのよ!?」
山田はちらりと視線を向け、こともなげに言い放つ。
「見てわからないか?シーモア・ジョーンズ空軍基地だよ。民間機のエコノミーより少し骨が折れるが、シートベルトを外さずに頑張ってくれ。なに、Jessicaにちょっと現実を見せてやるだけだ」
はっ……? 私、パスポートすら持ってないんですけど!?
脳内で警報が鳴り響いたが、――まあ、この化け物(山田)が隣に居るなら、なんだかんだで何とかなるか!




