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INTJ の浪人  作者: siliconAEGIS
第3章:再び動き出す歯車
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秋刀魚定食

中華紅花に到着した花子は、山田より先に焼き魚定食を2つ注文して席で待っていた。

山田が現れ、「わかってきたね、花子先生」と呟く。

自分が与えられた役割の確認をしたかったのだ。

山田は説明を始める。

「生徒達に教えてやるんだ。『バカなフリをすれば勝てる』と。本当に賢い人は、舐められても笑われても、絶対に自分の賢さを証明しようとはしない。それどころか、勝てる争いもわざと負ける。例えば、誰かを論破して一瞬の賞賛を浴びたとしよう。確かに賢さは証明される。だがその瞬間、一つの勝利の代償としてもっと多くのものを失う。それは、相手の心だ。人間は自分を否定して恥をかかせた相手を敵認定して心を閉ざす。どれだけ正しい事を言っても、相手は心を開かない。そこに信頼は生まれない。

一方で、本当に賢い人は勝ちを譲り、知っている事でも『知らない』と言い、相手が気持ち良く話せる環境を作る。すると相手は本音を語り、悩みを打ち明ける。気付けば誰よりも多くを知り、誰よりも多くの味方に囲まれ、最後は一番得をせざるを得ない場所に登り詰める。一番後ろで誰かに光を当てられる者が最後は勝つんだよ。それを教えてほしい」

花子は驚愕した。目の前の男こそが、まさにそれを体現しているではないか。

勉強の技術ではなく、生き方の本質を子供に教えろと?山田は続ける「そして、その種が世界を席巻して『信用』と言う一つの大きな絆になる。Jessica知ってるだろ?アレも種の一つだ。俺は平和主義者なんだ。手伝ってくれ。報酬は『信用』1番だろ?」

何?ネズミ講?こんな有用な使い方あったなんて。万年高校生と笑われてた男は世界征服どころか誰よりも世界平和を望んでいたのか。Jessicaが聞いたら泡吹いてひっくり返るに違いない。

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