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There aer wars that can’t to be won
保健室を後にした山田は、低く掠れた声でその詩を口ずさんでいた。
“Mother, mother, tell your children
That their time has just begun
I have suffered for my anger
There are wars that can't be won
Father, father, please believe me
I am laying down my guns
I am broken like an arrow
Forgive me
Forgive your wayward son”
ボン・ジョビの『Keep the Faith』――その重厚なフレーズを吐き出しながら、山田はあろうことか自ら職員室へと足を進めていた。
目的は一つ、「厳罰を貰うため」だ。
……認めよう。俺としたことが、完全に不覚をとった。
まさか、花子先生とジェシカが手を組むとは。どちらか一人だけでも厄介な変数だというのに、あの二人が結びついた盤面の破壊力は想定の枠を超えている。
おそらく職員室では、あの女たちからの圧力による「計画の全貌告白」という最悪のオプションが待ち受けているはずだ。逃げ出すなど論外。むしろ、その包囲網の中でどうカウンターを仕掛けるか――。




