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保健室
授業を終えた花子が血相を変えて保健室に駆け込むと、そこにはぐったりとした山田と、信じられないことに白衣姿のジェシカ中将が鎮座していた。
「22ゲージのトンボと生食!あと、あればLシステイン、20ミリでいいわ!」
ジェシカが流暢な英語混じりの日本語でそう告げたが、常駐の保健の教師がそんな高度な解毒・代謝医療の専門用語を理解できるはずもなく、ただポカンと口を開けて固まっている。
――次の瞬間だった。ジェシカは懐から取り出した自前のガラスアンプルを鮮やかな手つきでパキリと折り、医療用シリンジへとその液体を吸い上げていく。
……流石の手際だ。一分の迷いもない。
命のやり取りと公衆衛生の最前線を駆け抜けてきた『U.S.P.H.S.(アメリカ公衆衛生局士官部隊)』の将官――その肩書は伊達ではないというわけか。
日本の高校の保健室が、一瞬にして米軍の野戦病院へと書き換わっていく。
何なの、この人種は……!!




