↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
INTJ の浪人  作者: siliconAEGIS
第二章:計画の破綻
PR
20/44

陰謀の尻尾


ジェシカが唐突に私のMBTIを聞いてきたのは、不意打ちだった。

反射的に「……INFJですけど」と答えると、彼女は不敵な笑みを深めた。

「なら、話についてこれそうね。彼も私もINTJだからこそ分かるんだけど……彼は昔から、途方もない秘密プロジェクトを水面下で仕込んでいる。いま表立って動いていないのは、単に準備が整っていないからよ。あの男の脳内で何年もかけて構築されているものだとしたら――地球規模、いや、それ以上のスケールの計画の可能性が極めて高いわね」

ジェシカは冷徹な眼差しを私に向け、さらに畳み掛ける。

「あなたは彼の“先生”であり、同級生でもある。おまけに頭も切れる。彼が夜の誘いにあなたを引き入れていること自体、彼があなたを信用している何よりの証左だわ。……ねえ、少し彼の動向を監視してくれないかしら?」

そう言って、彼女はスッと一枚のカードを差し出した。

「これは私とのホットラインよ。あなたの素性なんて調べ尽くしているから連絡先はいらないけれど……まあ、私の情報なんて、普通の検索網では絶対に引っかからないからね」

受け取ったそれは、名刺というにはあまりにも大きすぎる葉書サイズの重厚なカードだった。

中央には威圧的なハクトウワシのエンブレムが刻まれ、その周囲には国家の中枢に触れるジェシカの機密情報がびっしりと書き込まれている。

――これを持ち歩くこと自体が、この国の法や理性の外側に踏み出す行為なのだと、冷たい手触りが雄弁に物語っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。