第14話 母の決断
医務室にはサーシャの仲間たち全員が居た。
ベッドは三台あり、サーシャと母親のシェルシー、それにイレイザが横たわっていた。
三人とも全く動かず静かに眠っている。
シャードはサーシャの側で静かに涙を流している。
おばあちゃん「あんたのせいなんかじゃないよ、此れはサーシャが選んだ事だし、元はと言えば悪魔を作りだした元凶のせいなんだよ」
シャード「でもサーシャは私を助ける為に自分が犠牲になったのよ、そんな話って…」
メニ「でもさ、もしかしたらサーシャも元気になるかもしれないし、それに、あんたみたいな友達が増えて私は凄く嬉しいよ」
オリバー「僕もだよ、それにサーシャが元気になったら皆んなでお菓子とか作ればいいじゃん、僕食べるからさ!」
おばあちゃん「そうだね、それがいいね」
シャードは涙を拭いてサーシャを見守る事にした。
それからしばらくしてメニが異変に気づいた。
メニ「あ、おばさん起きたよ!」
一同は目を覚ましたシェルシーの方を向いた。
シェルシーはその場の状況が理解出来ず戸惑っている。
おばあちゃん「気がついた様だね」
シェルシー「母さん、それにサーシャ、…ん?何か違う気がするわね」
おばあちゃん「この子はシャードだよ、前に話してたの覚えてるかい?」
おばあちゃんの話でシェルシーは以前おばあちゃんと話していたことを思い出した。
シェルシーは手のひらをパシッと合わせて嬉しそうに話した。
シェルシー「あの話!?じゃあ、この子も私の娘なの?本当に?」
おばあちゃん「うん、本当だよ二人ともシェルシーの子供だよ」
シェルシーは腕を大きく広げてシャードに言った。
シェルシー「こっちに来てシャード、よく顔を見せて、会いたかったわぁ、本当に夢見たい!」
シャードはシェルシーの側に立った。
シェルシー「本当にサーシャに似てるわね、髪の色が少し違うくらいね、シャードって名前おばあちゃんに付けてもらったんでしょ?名前もいいわね」
シェルシーはシャードの顔色を見て気になった。
シェルシー「どうしたの浮かない顔して、何かあったの?お母さんに話してごらん」
シャード「サーシャの事が気になちゃって」
シェルシー「サーシャ?サーシャがどうかしたの、何かあったの?」
皆んなでシェルシーに事の経緯を話した。
シェルシー「サーシャは皆んなを助けたのね、よく頑張ったわね」
シェルシーは一瞬涙ぐんだが耐えて皆んなに言った。
「じゃあね、こうしましょう、今度は皆んなでサーシャを助ける番、サーシャが記憶をなくしたら皆んながサーシャに教えてあげたり助けてあげるの、それでどうかな?」
メニ「おばさん本当にそれでいいの?サーシャは全部忘れちゃうかもしれないんだよ?」
シェルシーは腕を組んでメニに言った。
シェルシー「じゃあどうするの、サーシャの記憶を元に戻す方法があるって言うの?」
メニ「そういう訳じゃ無いけど」
シェルシーはメニの両肩に手を当てて言った。
シェルシー「サーシャがこうなった以上これからの人生を考えてあげるのが親ってものなの、それに一番苦労するのは私たちじゃなくてサーシャなのよ、だから皆んなで助けてあげてほしいの、いい?お願いよ」
メニ「うん、分かったよ、サーシャとは長い付き合いだし出来るだけの事はするよ」
その時シェルシーは視線を感じて振り向いた。
それは隣のベッドに横になっていたイレイザのものだった。




