94話 喧嘩して4時間経ってるし同じ事言い合ってる事に気づいてない奴等
警報が鳴り響く。
⸻
「――敵性反応接近」
⸻
空気が張り詰める。
⸻
剣
「四獣神での戦闘はまだ二度目だ」
⸻
一瞬の間。
⸻
「気を抜くな」
⸻
焔
「分かってるって」
⸻
守
「はい……」
⸻
三人はそれぞれ機体へ向かう。
⸻
コックピット。
「派手にいこうぜ!!」
『任せろ』
『準備は良いか?守』
「いけます」
「……行くぞ」
『了解』
⸻
短く、それだけ。
⸻
――外へ。
⸻
広がる戦場。
⸻
その先に――
異様な数の機械兵。
⸻
焔
「…なんか多くね?」
⸻
守
「ですね…」
⸻
剣
「敵は何機いる?」
⸻
四獣AI(白虎)
「敵は11…いえ、12機です」
⸻
焔
「は?」
⸻
守
「流石に…」
⸻
剣
「昇とドラゴンウェアを信じるしかないか…」
⸻
焔
「アイツら…」
⸻
剣
「行くぞ」
⸻
守
「はい!」
⸻
焔
「あぁ」
⸻
三機が動く。
⸻
迫る機械兵。
⸻
守が前に出る。
⸻
「……ここで止めます」
⸻
攻撃を正面から受け止める。
⸻
重い衝撃。
装甲が軋む。
⸻
だが――崩れない。
⸻
盾が変形する。
⸻
鉄球へ。
⸻
受け止めた衝撃を、そのまま乗せるように――
⸻
叩きつける。
⸻
直撃。
⸻
機械兵は内部から崩壊し、弾け飛ぶ。
⸻
焔は空へ跳び上がる。
⸻
一気に高度を取る。
⸻
その周囲に炎が集まる。
⸻
揺らめく炎が、
次第に一点へと収束していく。
⸻
圧縮され、
灼熱の一撃へと変わる。
⸻
焔
「――いけ」
⸻
撃ち放つ。
⸻
炎が一直線に駆け抜ける。
⸻
機械兵を貫き――
そのまま爆ぜた。
⸻
剣は静かに動く。
⸻
無駄がない。
⸻
迫る攻撃を見切り、
最短距離で踏み込む。
⸻
一閃。
⸻
機械兵が崩れ落ちる。
⸻
だが――
⸻
まだ多い。
⸻
次々と迫る敵。
⸻
守
「数が多すぎます……!」
⸻
焔
「マジかよ……!」
⸻
剣
「……まだだ」
⸻
押し切られはしない。
⸻
だが――
余裕もない。
⸻
その頃――
⸻
昇
「だからそれはダサいって言ってんだろ!」
⸻
『貴様のセンスが問題だ』
⸻
昇
「はぁ!?」
⸻
まったく動いていない。
⸻
戦場とは別の場所で、
まだ言い争っている。
⸻
四獣AI(青龍)
「でしたら-----」
昇とドラゴンウェアが同時に顔を上げる。
⸻
そして――
⸻
「『それだ!!』」




