87話 新しいOPの時に新機体がアニメ出る前にOPで判明するの好き
格納庫のシャッターが、ゆっくりと開いていく。
重い音が響く中――
その姿が現れた。
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並ぶ、四機の新たな機体。
以前の四獣王とは明らかに違う。
装甲は研ぎ澄まされ、
麒麟のパーツが組み込まれたその姿は――
ただ強いだけじゃない。
どこか“神格化”されたような威圧感を放っていた。
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「……これが」
昇が、小さく呟く。
「四獣神……」
その声に、以前のような勢いはない。
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焔も、珍しく静かだった。
「……すげぇな」
だがその言葉にも、
どこか影がある。
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守は、不安そうに見上げる。
「本当に……動くんでしょうか……」
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剣は目を細め、機体を見つめる。
「……構造が変わっている」
「単なる修復じゃないな」
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博士が前に出る。
「四獣神は、出力とエネルギー量を大幅に引き上げている」
「それだけではない」
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「エネルギー制御の精度を、さらに細かくした」
守が反応する。
「制御を……」
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「これにより、今まで以上に戦い方の幅が広がる」
焔が低く言う。
「……その言い方だと」
「簡単じゃねぇってことだろ」
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博士は頷いた。
「操作は難しくなる」
「制御を誤れば、エネルギーは無駄に消える」
「最悪――自分を追い込むことにもなる」
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昇は、少しだけ視線を落とす。
「……訓練すれば大丈夫だろ」
だが、その口調に力はない。
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剣が静かに続ける。
「だが、その分――」
「扱えれば、今まで以上の力を引き出せる」
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博士はさらに言葉を重ねる。
「武装も同様だ」
「新しいものではない」
「だが、すべて性能が変わっている」
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昇が眉を上げる。
「ドラゴブレードの性能が変わるってことか」
「ああ」
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「出力を上げれば広範囲」
「絞れば一点に集中した高威力」
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守も頷く。
「盾も……攻撃に転用できますね……」
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昇は黙って機体を見上げる。
しばらくして、小さく息を吐いた。
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「……とりあえず」
「動かしてみるか」
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その一言も、
以前のような勢いはない。
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「そうですね……」
守が頷き、
焔も肩をすくめる。
「やるしかねぇしな」
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剣が短く言う。
「確認は必要だ」
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4人はそれぞれの機体へ向かう。
コックピットへ乗り込む。
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視界が立ち上がる。
システムが起動する。
だが――
どこか、違和感があった。
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昇はレバーを握る。
少しだけ、力を込める。
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「……起動」
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沈黙。
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「……?」
昇の眉が動く。
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「もう一回……」
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「起動!!」
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――反応なし。
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守の声が震える。
「……動きません……」
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焔が苛立つ。
「おい……どうなってんだよ」
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剣が冷静に言う。
「信号は通っている」
「だが……機体が応答しない」
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昇は無言で前を見つめる。
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そして、
小さく吐き捨てた。
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「……なんでだよ」
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もう一度、操作を叩く。
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「起動!!」
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――沈黙。
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完全に。
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何も、起きない。
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昇が俯く。
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「……ふざけんなよ」
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四獣神は――
ただそこに立っているだけだった。




