75話 1話ぶりに月に到着 めちゃくちゃ時間かかった様に見えてまだ2ヶ月経ってないからセーフ
基地の作戦室。
昇、剣、焔、守の四人と博士が集まっていた。
モニターには月の施設の簡易図が映っている。
博士が言う。
「もう一度確認する」
「今回の目的は博士たちの奪還」
「戦闘は可能な限り避ける」
「奪還後は帰還装置を使ってすぐに撤退する」
剣が頷く。
「ゲートは二十秒で閉じる」
「時間との勝負だ」
昇が腕を組む。
「要するにスピード勝負ってことだな」
焔が笑う。
「シンプルでいい」
守がモニターを見る。
「博士たちは……自由時間に動けるんですよね」
博士が頷く。
「ああ」
「十八時以降は自由時間だ」
「その時間が最も動きやすい」
昇が言う。
「でも博士たち、どこにいるんだ?」
博士はモニターを操作する。
施設の一角が拡大された。
「図書館だ」
焔が少し驚く。
「図書館?」
博士が続ける。
「自由時間によく利用している」
「人も少ない」
守が納得する。
「静かな場所ですからね」
昇が苦笑する。
「月の刑務所って図書館もあるのかよ」
博士が肩をすくめる。
「人間を管理する施設だからな」
「生活環境は整えられている」
剣が言う。
「そこに突入する」
全員が頷いた。
そして――
夕方。
格納庫。
四獣王が並んでいる。
ドラゴンウェア。
タイガーウェア。
フェニックスウェア。
タートルウェア。
四人がそれぞれのコックピットに乗り込む。
昇が言う。
「いよいよ月か」
焔が笑う。
「月旅行だな」
守が言う。
「観光じゃないですよ」
剣が静かに言う。
「出発する」
基地の外。
麒麟のコアが起動する。
空間が歪む。
巨大なワープゲートが開いた。
博士の声が通信に入る。
『このゲートは片道だ』
『帰りは帰還装置を使え』
昇が答える。
「了解」
四獣王が前進する。
そして――
ワープゲートへ突入した。
光。
空間の歪み。
重力が揺れる。
次の瞬間。
視界が開ける。
目の前に広がるのは――
月面。
遠くに巨大な都市が見える。
昇が言う。
「久しぶりだな」
焔が言う。
「ここが敵の本拠地か」
守が呟く。
「本当に都市なんですね……」
剣が言う。
「まずは機体を隠す」
「その後、徒歩で潜入する」
昇が頷く。
「よし」
月の都市を見上げる。
「博士たち助けるぞ」
四人は月面へ降り立った。
そして――
月での戦いが始まる。




