67話 遅れてすいません
施設内。
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修復エリア。
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四獣王の周囲を、四つの小さな影が飛び回っている。
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四獣AI。
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青龍。
白虎。
朱雀。
玄武。
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機械兵のパーツが分解され、再構成されていく。
金属片が浮き、組み替わる。
光が走る。
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「エネルギー伝達経路を再構築」
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「出力補助フレーム接続」
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「同期調整中」
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四体が同時に作業を進めていた。
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少し離れた場所で。
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昇たちはそれを見ている。
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「……あんなの相手にしてたのか」
焔が呟く。
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「はい……」
守が小さく頷く。
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「正直、勝てる気がしませんでした」
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沈黙。
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昇が拳を握る。
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「でもよ」
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「やるしかねぇだろ」
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視線は機体へ向いている。
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「捕まえねぇと親父たち助けられねぇ」
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剣が静かに言う。
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「ああ」
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「その通りだ」
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少し間を置き。
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「今回分かった」
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三人が見る。
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「麒麟は強い」
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「だが...」
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「絶対に届かない相手じゃない」
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昇がニヤッと笑う。
「お、珍しく熱いこと言うじゃん」
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「事実だ」
剣は淡々としている。
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「止まる」
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「必ず三分で止まる」
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「なら、その瞬間まで耐えれば良いだけだ」
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守が頷く。
「はい……!」
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その時。
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四獣AIが動きを止めた。
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「作業完了」
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青龍が告げる。
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四人の視線が集まる。
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白虎。
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「強化が完了しました」
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朱雀。
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玄武。
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静かに機体が光る。
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昇が目を細める。
「……マジか」
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青龍が説明する。
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「捕獲した機械兵の構造を応用しました」
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「エネルギー効率が向上しています」
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「出力の上昇を確認」
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焔が笑う。
「どれくらい強くなった?」
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白虎が答える。
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「麒麟への対抗可能域に到達しています」
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一瞬。
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空気が変わる。
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守の表情が明るくなる。
「本当に……?」
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「はい」
四獣AIが同時に答える。
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昇が笑う。
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「上等だ」
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拳を握る。
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「試すぞ」
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その瞬間。
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《警報》
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施設内に音が響く。
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「敵反応を検知」
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四獣AI。
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昇がニヤッとする。
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「ちょうどいいじゃねぇか」
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剣が頷く。
「ああ」
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焔が笑う。
「行くぞ」
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守も力強く言う。
「はい!」
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四人は走り出した。
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次の戦いへ。




