65話 麒麟だし雷ぐらいね...
《02:00》
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戦闘は続いていた。
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麒麟は止まらない。
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速い。
一撃が重い。
攻撃が正確すぎる。
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ドラゴンウェアの拳が空を切る。
次の瞬間。
背後。
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衝撃。
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「ぐっ!!」
昇の機体が弾き飛ばされる。
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フェニックスウェアが上空から射撃。
「こっちだ!!」
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だが。
麒麟は最小動作で回避。
着地と同時に踏み込み。
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蹴り。
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朱雀が地面に叩き落とされる。
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「くっ……!」
焔が歯を食いしばる。
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タイガーウェアが横から入る。
「止める」
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爪が振り抜かれる。
火花。
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しかし。
麒麟は腕一本で受け止める。
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そのまま白虎の腕を掴み。
強引に引き寄せる。
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そして。
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機体ごと地面へ叩きつけた。
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衝撃波。
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「……!」
剣が息を呑む。
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玄武が前に出る。
「守ります!!」
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巨大盾展開。
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麒麟の拳が叩きつけられる。
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轟音。
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地面が陥没する。
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盾が軋む。
紫装甲に亀裂。
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「防御出力最大!!」
守が叫ぶ。
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その時。
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麒麟の装甲ラインが発光した。
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空気が震える。
電流音。
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「……なに……?」
昇が呟く。
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次の瞬間。
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雷が炸裂した。
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放射状の電撃。
衝撃。
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四機まとめて吹き飛ばされる。
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「うあああああ!!」
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地面を転がる。
火花。
煙。
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麒麟が動く。
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ドラゴンウェアの前に出現。
拳。
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直撃。
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装甲が歪む。
機体が浮く。
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そのまま蹴り。
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吹き飛ぶ。
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フェニックスウェアへ突撃。
肩からぶつかる。
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朱雀が空中に弾かれる。
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タイガーウェアへ回転蹴り。
白虎が地面を滑る。
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最後。
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玄武。
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盾を構える。
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「……絶対……守る!!」
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麒麟の拳。
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衝撃。
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盾が弾かれる。
機体が後方へ吹き飛ぶ。
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煙が立ち込める。
火花が散る。
警告音だけが鳴り続けている。
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四機の四獣王は――
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全員。
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地面に倒れていた。
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動けない。
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「……くそ……」
昇が呟く。
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視界の先。
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麒麟がこちらへ歩いてくる。
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止められない。
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動けない。
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その時。
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《00:00》
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麒麟の動きが止まった。
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完全停止。
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あと少し。
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手を伸ばせば届く距離。
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だが。
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誰も動けない。
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捕まえられない。
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昇が歯を食いしばる。
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「……強すぎるだろ……」
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誰も答えない。
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ただ。
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黒い機体だけが。
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静かに立っていた。




