63話 麒麟は月に着いてから負けイベントする予定だったけど60話だったからつい...
施設作戦室。
四人はモニターの前に集まっていた。
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映っているのは戦闘記録。
圧倒的だった敵。
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麒麟。
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守が小さく言う。
「……あれが麒麟」
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四獣AIが告げる。
「戦闘データ解析を完了しました」
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剣が言う。
「説明を」
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「はい」
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モニターに数値が表示される。
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「麒麟は四獣王を上回る出力を持ちます」
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焔が口笛を吹く。
「やっぱ化け物じゃん」
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「ただし」
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「稼働時間は約三分」
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昇が腕を組む。
「三分か……」
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守が不安そうに言う。
「その三分であれだけ動けるなら……」
「僕たちが耐えるのは……」
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剣が静かに言う。
「厳しいな」
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空気が重くなる。
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だが。
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四獣AIが続ける。
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「麒麟は超高出力機体です」
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「稼働限界に到達した場合」
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「必ず停止します」
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守が驚く。
「止まるんですか……?」
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「はい」
「完全停止状態に入ります」
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焔が笑う。
「じゃあそこがチャンスじゃん」
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剣が頷く。
「ああ」
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「停止した瞬間を狙う」
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昇の目が変わる。
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「なるほどな」
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「三分耐えりゃいいってことか」
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四獣AI。
「理論上は可能です」
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焔が拳を鳴らす。
「シンプルでいいじゃん」
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守も頷く。
「やることははっきりしましたね」
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昇が笑う。
「今までだって無茶ばっかだったろ」
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守が少し笑う。
「……そうですね」
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剣が全員を見る。
「役割を整理する」
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「玄武は防御」
「白虎は制御と牽制」
「青龍と朱雀は機動と火力」
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守。
「はい」
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昇。
「いつも通りだな」
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焔。
「問題ねぇ」
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四獣AIが告げる。
「作戦方針を登録」
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「麒麟捕獲作戦」
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空気が変わる。
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覚悟。
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昇が言う。
「やるぞ」
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剣が頷く。
「ああ」
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焔が笑う。
「上等」
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守も拳を握る。
「絶対成功させます」
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四獣AI。
「作戦準備を開始します」
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四人は前を向いた。




