59話 そろそろ掛け声省こうと思います
施設格納庫。
回収したエネルギー導体が並べられていた。
⸻
「素材状態良好」
四獣AIが告げる。
⸻
「現在確保量」
「約68%」
⸻
「あとちょっとじゃん!」
焔が笑う。
⸻
「ああ」
昇も頷く。
⸻
守が少し笑う。
「ここまで来ましたね」
⸻
剣が静かに言う。
「油断はするな」
⸻
「分かってるって」
昇が笑う。
⸻
だが。
その空気は。
すぐに変わった。
⸻
《警報》
《接近反応》
⸻
「またか」
昇が言う。
⸻
だが。
四獣AIの反応が止まる。
⸻
「……解析中」
⸻
モニターにノイズが走る。
⸻
「識別不能」
⸻
剣が目を細める。
「どうした」
⸻
四獣AIが続ける。
⸻
「反応パターンを再解析」
⸻
一瞬の沈黙。
⸻
そして。
⸻
「この反応は……」
⸻
守が息を呑む。
⸻
「四獣王と同系統です」
⸻
空気が凍る。
⸻
「……は?」
昇が呟く。
⸻
「同じって……」
守の声が震える。
⸻
焔が低く言う。
「どういう意味だ」
⸻
「エネルギー波形」
「構造特性」
「出力特性」
⸻
「一致率」
「非常に高い」
⸻
剣が静かに言う。
「警戒しろ」
⸻
■ 四獣バングル起動
⸻
「来い!!ドラゴンウェア!!」
「来い、タイガーウェア」
「カモン!!フェニックスウェア!!」
「来てください……タートルウェア!」
⸻
光。
四機が展開される。
⸻
外。
そこに立っていた。
⸻
機械兵。
⸻
だが。
明らかに違う。
⸻
装甲が厚い。
エネルギーが揺らいでいる。
圧力が違う。
⸻
「なんだコイツ……」
昇が呟く。
⸻
守も言う。
「今までと……違う」
⸻
焔が目を細める。
「嫌な感じだな」
⸻
剣が言う。
「来るぞ」
⸻
機械兵が。
一歩踏み出す。
⸻
地面が震える。
⸻
四獣AIが告げる。
⸻
「危険度上昇」
「未知の個体です」
⸻
その瞬間。
機械兵の目が光った。




