57話 月に行く時のタイトルは◯◯編にするの良くない?
施設格納庫。
静かな空気が流れていた。
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「逃げられた……」
昇が呟く。
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拳を握る。
悔しさが残っていた。
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「あと少しだったのに」
守も俯く。
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焔は壁にもたれながら言う。
「判断が遅れたな」
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剣はモニターを見ていた。
「いや」
「状況が悪かった」
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四獣AIがデータを表示する。
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「戦闘記録を解析しました」
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映像が再生される。
2体の機械兵。
片方が介入した瞬間。
連携が崩れた場面。
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「機械兵は」
「連携行動を取っています」
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守が顔を上げる。
「連携……?」
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「はい」
「介入タイミングは高精度でした」
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剣が呟く。
「偶然ではない」
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焔が言う。
「敵も考えて動いてるってことか」
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昇が舌打ちする。
「厄介だな」
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四獣AIが続ける。
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「今回の要因は」
「同時対応能力の不足です」
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守が小さく言う。
「僕の判断が遅れました……」
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「違う」
昇が言う。
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「俺たち全員だ」
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剣も頷く。
「ああ」
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焔が笑う。
「なら簡単だ」
「全員で強くなればいい」
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四獣AIが提案する。
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「捕獲手順の最適化を提案します」
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「役割分担を固定」
「行動タイミングを同期」
「同時対応訓練を開始します」
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昇がニヤッと笑う。
「上等だ」
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■ シミュレーション訓練
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仮想機械兵。
二体同時。
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「右は俺!」
昇が動く。
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「左を抑える」
剣が即座に対応。
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「援護入る!」
焔が動く。
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「固定します!」
守が支える。
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動きが重なる。
前回より明らかに速い。
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四獣AIが告げる。
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「同期率向上」
「対応速度上昇を確認」
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守が驚く。
「出来てる……」
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剣が言う。
「ああ」
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昇が笑う。
「次は逃がさねぇ」
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その時。
警報が鳴った。
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《接近反応》
《機械兵反応 二体》
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全員が顔を上げる。
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昇が笑う。
「来たな」
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剣が頷く。
「ああ」
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焔が言う。
「試すぞ」
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守も力強く答える。
「はい!」




