55話 掛け声は必要かと思って... え?違う?
施設の作戦室。
モニターには機械兵の内部構造が表示されていた。
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「強化に必要なエネルギー導体は」
「機械兵内部に存在します」
四獣AIが説明する。
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「破壊した場合」
「導体が損傷する可能性が高いです」
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「つまり」
焔が言う。
「なるべく壊さず捕まえる方がいい」
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「はい」
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「コア抑制ユニットの使用を推奨します」
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昇が笑う。
「捕まえるってことか」
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剣が頷く。
「合理的だ」
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警報が鳴る。
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《接近反応》
《機械兵出現》
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「タイミングいいな」
昇が言う。
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「行くぞ」
剣が立ち上がる。
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■ 四獣バングル起動
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「来い!!ドラゴンウェア!!」
「来い、タイガーウェア」
「カモン!!フェニックスウェア!!」
「来てください……タートルウェア!」
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光。
四機が展開される。
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外。
機械兵が一体。
静かに立っていた。
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「今回は壊すなよ!」
昇が言う。
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「ああ!」
焔が答える。
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「止める」
剣が言った。
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「はい!」
守も応える。
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戦闘開始。
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機械兵が突進。
白虎が受け止める。
玄武が盾で拘束する。
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青龍が横から打撃。
朱雀が出力を集中。
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だが。
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《高エネルギー反応》
《自爆兆候》
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「来た!」
昇が叫ぶ。
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「押さえろ!」
剣が指示する。
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白虎が腕を固定。
玄武が盾で動きを封じる。
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「今だ!!」
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抑制ユニットが射出される。
機械兵の胸部に装着。
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一瞬。
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機械兵の動きが止まった。
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《コア抑制成功》
《機体停止を確認》
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「止まった……!」
守が息を吐く。
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「成功だな!」
焔が言う。
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昇が笑う。
「よし!」
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《エネルギー導体を回収します》
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機械兵の装甲が開く。
内部から光るパーツが露出する。
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《回収完了》
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「必要量の一部を確保しました」
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「どれくらいだ?」
昇が聞く。
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「現在確保量」
「約18%」
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「まだ足りません」
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「そんなに……」
守が呟く。
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「十分だ」
剣が言う。
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昇がニヤッと笑う。
「上等だ」
「全部集めりゃいいだけだろ」
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焔も笑う。
「ああ」
「やるぞ」




