54話 え?また捕らえるの?
「条件があります」
四獣AIの言葉に、全員の視線が集まる。
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「現在の四獣王構造には」
「出力効率の損失が確認されています」
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「損失?」
守が聞き返す。
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「エネルギー循環経路に無駄があります」
「最適化することで」
「消費量を大幅に削減可能です」
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昇が腕を組む。
「つまり」
「燃費良く出来るってことか?」
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「はい」
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焔が頷く。
「それなら理屈は通る」
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剣が静かに聞く。
「どの程度改善できる」
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四獣AIが数値を表示する。
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「推定改善率」
「現在比三倍以上」
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「三倍!?」
守が驚く。
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「さらに」
AIは続けた。
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「四獣合体時のエネルギー共鳴効率も向上します」
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昇が笑う。
「いいじゃねぇか」
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そして。
AIは告げる。
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「強化後」
「四獣合体による月面転移は安定します」
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一瞬の沈黙。
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「そして」
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「月到達後の戦闘は」
「一時的にですが可能になります」
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空気が変わる。
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「一時的……」
守が呟く。
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「十分だ」
剣が言った。
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昇が拳を握る。
「それだけありゃ足りる!」
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焔も頷く。
「ああ」
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だが。
剣がすぐに聞いた。
「問題は何だ」
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四獣AIが答える。
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「強化には新規エネルギー導体が必要です」
「現在施設には存在しません」
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「材料不足か」
焔が言う。
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「はい」
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守が不安そうに言う。
「入手できるんでしょうか……」
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四獣AIがモニターを表示する。
機械兵の内部構造図。
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「解析した機械兵の内部から」
「同種のエネルギー導体を確認しました」
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一瞬。
全員が理解する。
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昇が笑った。
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「つまり」
「ぶっ壊して回収すりゃいいってことだな」
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剣が頷く。
「合理的だ」
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焔が言う。
「やるしかないな」
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守も拳を握る。
「はい!」
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四獣AIが最後に告げる。
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「強化完了後」
「四獣合体成功率は大幅に向上します」
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「月到達」
「および」
「戦闘継続が可能になります」
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昇が笑う。
「決まりだな」
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「強くなるぞ」




