50話 四獣合体③
煙の中。
白虎と玄武はまだ立っていた。
だが衝撃は大きい。
機体各所に警告が走る。
「防ぎきれません……!」
「持たせろ」
白虎が一歩前へ出る。
玄武が盾を構える。
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敵が踏み込む。
重い一撃。
盾が軋む。
「ぐっ……!」
守が歯を食いしばる。
衝撃が白虎にも伝わる。
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「剣!!」
昇が叫ぶ。
「今行く!」
青龍が踏み込む。
朱雀が火炎で援護する。
だが――
敵は止まらない。
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機械兵の腕が振り抜かれる。
青龍と朱雀が同時に弾き飛ばされる。
「くそ……!」
昇が唸る。
「硬すぎる……!」
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四機全員が押される。
施設まで距離は無い。
このままでは――
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それでも。
誰も退かなかった。
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「まだ終わらない」
「はい!」
「ここで負けるかよ!」
「ああ!」
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その瞬間。
四人の腕。
四獣バングルが同時に光った。
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四獣AI:
《四名の感情同期を確認》
《合体可能です》
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「来たか……!」
「ああ」
「行けます!」
「やるぞ!」
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四人同時に腕を掲げる。
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「「「「×(クロス)四獣王!!」」」」
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光。
衝撃。
空気が震える。
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■ 四獣王
タイガー × タートル
■ 四獣王
ドラゴン × フェニックス
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二体の四獣王が並び立つ。
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「行くぞ!!」
「ああ!」
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敵が突撃してくる。
だが――
白虎×玄武は動かない。
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攻撃。
盾で弾く。
轟音。
衝撃が拡散する。
完全に受け止めていた。
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「動きは見える」
「はい!」
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盾で弾いた瞬間。
一気に踏み込む。
爪が閃く。
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剣&守:
「クロスブレイク!!」
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斬撃。
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敵の
両腕
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さらに一瞬。
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両脚
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装甲が切断される。
機械兵の姿勢が崩れる。
動きが止まる。
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「今だ!!」
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青龍×朱雀が動く。
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焔が力強く言う
「任せろ!」
昇も拳を握りながら
「ぶっ飛ばす!!」
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ドラゴンの推進力。
フェニックスの出力。
二つの力が重なる。
エネルギーが収束する。
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敵が顔を上げる。
だが遅い。
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昇と焔が同時に叫ぶ。
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「クロスインパクト!!」
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光が走る。
衝撃が爆発する。
轟音。
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機械兵の装甲が砕ける。
内部構造が露出。
次の瞬間。
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大爆発。
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煙が晴れる。
敵の姿は無かった。
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四獣AI:
《敵反応 消失》
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静寂。
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光が消える。
合体が解除される。
四機が地面に着地する。
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「はぁ……!」
「すごい……」
「終わったな」
「ああ」
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四人が見上げる。
戦場は静かだった。
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施設内。
拘束された機械兵が一体。
静かに横たわっている。
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四獣AI:
《既存個体の解析を開始します》
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昇が笑う。
「次に進めるな」
剣が頷く。
「ああ」
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月への道が。
少しずつ近づいていた。




