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四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


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102/115

102話 昇「俺は悪く無いだろ」

戦闘を終えた昇と焔は、剣と守の前まで歩いてきた。


二人は顔を見合わせると、同時に頭を下げる。


「「戦闘中、言い過ぎた!」」


「「ごめん!」」


守はホッとしたように笑った。


「仲直りできて良かったです」


剣は二人を見つめ、小さく息を吐く。


「俺は構わない」


「だが、お前達が喧嘩している間、守はずっと心配していた」


守は少し照れながら口を開く。


「僕は……」


しかし剣はそのまま続けた。


「次からは自分達だけじゃなく、周りのことも考えろ」


昇と焔は守を見る。


「本当ごめんな」


「心配かけた」


守は笑顔で頷いた。


「はい!」


その様子を見ていた昇の父が整備室へ目を向ける。


「タイガーウェアとタートルウェアの修復もあと少しだ」


「明日には終わる」


ホッとする守。


「良かったです」


剣も短く頷く。


「ああ」


昇の父は四人を見回す。


「修復が終わり次第、タイガーウェアとタートルウェアも四獣合体の訓練を始める」


守は力強く返事をした。


「はい!」


剣も静かに答える。


「ああ」


昇は笑顔を浮かべる。


「いやー、四獣合体した四獣神は本当に強かったな!」


焔も興奮した様子で頷く。


「敵が全然見えなくなるくらい速かったしな!」


二人は思い出したように笑い合う。


剣はそんな二人を真っ直ぐ見つめた。


「浮かれるな」


昇と焔は笑うのをやめる。


剣は静かに続ける。


「四獣合体できたから終わりじゃない」


「これからは、更に四獣合体した四獣神の力を活かせるようにしろ」


昇は力強く拳を握る。


「ああ!!」


焔も大きく頷いた。


「ああ!!」


その時だった。


整備室の扉がゆっくり開く。


剣の父と守の父が疲れた表情で出てきた。


剣はすぐに棚からタオルを取り、父へ差し出す。


「ほら」


剣の父は受け取り、小さく笑う。


「悪いな」


守は冷えた水を持って駆け寄る。


「はい、お父さん」


守の父は一気に飲み干した。


「ぷはぁ!」


「生き返るな!」


守は安心したように笑う。


「お疲れ様」


守の父は守の頭を軽く撫でた。


「ありがとな」


焔も焔の父の元へ歩いていく。


「親父、お疲れ」


焔の父は焔の肩を軽く叩いた。


「おう」


「お前もよく頑張ったな」


焔は少し照れくさそうに笑う。


「へへっ、だろ?」


三組の親子のやり取りを眺めていた昇の父は、ふと昇へ視線を向けた。


「なあ、昇」


「普通、親子ってのはこんな感じなんだがどう思う?」


昇は首を傾げる。


「……は?何が?」


昇の父は真顔のまま続ける。


「うちにはこういう時間が無かったなと思ってな」


昇は数秒固まる。


そして――


「いやいやいや!!」


「原因全部あんたの所為だろ!!」


施設中に昇の怒号が響き渡る。


施設内に笑い声が響いた。

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