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四神伝説~散々支配してきたブリキ共に鉄槌を下してやんよ~  作者: 統氏


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101/113

101話 100話で全部やろうとしたけど長過ぎて101話に区切りました

第101話 四獣神の力


四獣神が静かに構える。


昇は機体を見回し、小さく呟いた。


「これが四獣合体した四獣神か……」


焔も周囲を見渡しながら笑う。


「四神合体した時の四獣王とあんまし見た目変わってねえのな」


昇も思わず笑みを浮かべた。


「いや、なんか……動かす前から分かる。」


「今までとは全然違う」


その姿を見た機械兵は迷うことなく四獣神へ突撃する。


施設内。


守が思わず叫ぶ。


「危ない!」


だが次の瞬間。


四獣神の姿がモニターから消えた。


「えっ……!?」


直後、機械兵の装甲が突然砕け散り、大きく吹き飛ぶ。


何事もなかったように四獣神は機械兵の背後へ立っていた。


昇の父が目を見開く。


「今……何が起きた?」


焔の父も首を傾げる。


「全く見えなかったぞ……」


守も困惑したままモニターを見る。


「どこへ移動したんですか……?」


剣だけは冷静だった。


「四獣AI」


「戦闘映像を確認できるか?」


四獣AI(白虎)がすぐに応答する。


「戦闘映像を十分の一速度で再生します」


モニターにスロー映像が映し出される。


機械兵が拳を振り下ろす。


その直前、四獣神は紙一重で攻撃をかわし、一瞬で敵の背後へ回り込む。


腹へ拳を叩き込み、その勢いのまま横へ回り込んで蹴りを放つ。


吹き飛んだ機械兵へ追いつき、最後にドラゴブレードで斬り裂いていた。


守は息を呑む。


「速すぎて……見えなかっただけ……」


昇の父は腕を組み、モニターを見つめたまま呟く。


「……いや、おかしい」


焔の父が昇の父を見る。


「何がだ?」


昇の父は静かに首を振る。


「四獣合体したとはいえ、ここまで出力が跳ね上がるはずがない。」


「速度もパワーも、俺達の想定を遥かに超えている……。」


その時だった。


守がモニターを指差す。


「あの……」


「四獣神の周りに雷みたいなオーラが見える気がするんですが……」


剣も視線を向ける。


「雷……?」


昇の父はハッと目を見開いた。


「そうか!」


「麒麟の力か!!」


全員の視線が昇の父へ集まる。


昇の父は興奮した様子で説明を始めた。


「今まで麒麟の力は四機へ均等に分散されていた!」


「だから一機につき四分の一しか引き出せなかったんだ!」


守は驚いたように昇の父を見る。


「ということは……」


昇の父は力強く頷く。


「ドラゴンウェアとフェニックスウェアが一つになったことで、四機に分散されていた麒麟の力が二機へ集約された!」


「だから今の四獣神は、今までの二倍の麒麟の力を引き出せるようになったんだ!」


剣は静かに四獣神を見つめる。


「つまり今の四獣神は……」


「ドラゴン、フェニックス、そして今までの二倍の麒麟の力を宿しているということか……」


戦場では機械兵が再び立ち上がる。


昇は笑う。


「行くぞ!」


焔も笑みを浮かべる。


「おう!」


四獣神が駆け出す。


拳を振るう機械兵。


四獣神は最小限の動きでかわし、その懐へ潜り込む。


拳が機械兵の腹へめり込む。


機械兵は大きく吹き飛ぶ。


着地するより早く四獣神が追いつく。


ドラゴブレードを振り抜き、炎を纏った斬撃でさらに吹き飛ばす。


その瞬間。


四獣神の全身へ黄金色の雷が走った。


昇が驚く。


「なんだこれ!?」


焔は笑みを浮かべた。


「まだ速くなるのか!」


雷を纏った四獣神は一瞬で敵との距離を詰める。


敵が反応する暇もなく背後へ回り込み、拳を叩き込む。


さらに雷を纏った蹴りで空高く打ち上げた。


昇は拳を握る。


「決めるぞ!」


焔も力強く頷く。


「ああ!」


二人は同時に叫ぶ。


「『ライトニングクロスインパクト!!』」


雷と炎が交差した一撃が機械兵を飲み込み、大爆発を起こす。


爆煙が晴れる頃には、機械兵の姿は跡形もなく消えていた。


合体を解除し昇と焔は歩み寄る。


「やったな」


「ああ」


二人は笑いながら拳を合わせる。


四獣神の真の力が発揮されるのはまだ先の話。

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