100話 四獣合体④ 本当に100話のタイトルか?
遂に100話です。
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戦場に静寂が流れる。
その時だった。
昇の四獣バングルが眩しく輝き始める。
「なんかいつもよりめちゃくちゃ光ってね……?」
ドラゴンウェアが小さく笑った。
『やっと条件が整った』
一方その頃。
焔も光る四獣バングルを見つめていた。
「うわ、眩しすぎてチカチカするけど光抑えてくれない?」
フェニックスウェアは呆れている。
『感想それか?』
昇はドラゴンウェアへ問いかける。
「条件ってどういうことだ?」
ドラゴンウェアは静かに答える。
『お前達は四獣合体ばかりを意識しすぎた』
『合体しよう、合わせようと考えるほど動きはぎこちなくなる』
『だから適合率も乱れていた』
昇は少し俯く。
「あの時からずっとか……」
フェニックスウェアが続ける。
『だが、さっきは違った』
『お前達は喧嘩をして好き勝手に戦った』
『それでも自然と支え合っていた』
昇は戦闘を思い返す。
敵へ斬り込もうとした瞬間。
フェニックスウェアが敵の周囲へ炎を放つ。
炎に囲まれた機械兵は一瞬だけ動きを止めた。
その隙を逃さず、ドラゴブレードが機械兵を切り裂いた。
「……あ」
焔も思い返していた。
攻撃へ移ろうとした瞬間。
ドラゴンウェアが正面から斬り込み、敵の意識を引き付ける。
その隙にフェニックスウェアの炎が直撃した。
「そういうことか……」
フェニックスウェアは少し笑う。
『それがお前達本来の戦い方だ』
『今まで積み重ねた戦いが身体に染み付いている』
焔は少し不満そうに口を開く。
「だったら最初から教えてくれよ」
フェニックスウェアは淡々と言う。
『教えたら、お前はもっと合わせようとしただろ?』
『そうなれば余計にぎこちなくなっていた』
ドラゴンウェアも続ける。
『だから俺達は待った』
『お前達自身が答えへ辿り着くまでな』
昇は照れ臭そうに笑う。
「なるほどな……」
焔も苦笑した。
「遠回りだったけど納得だ」
少しの沈黙。
昇は通信ボタンへ手を伸ばす。
焔も同じだった。
通信が繋がる。
一瞬だけ沈黙が流れる。
そして――
「「ごめん!」」
二人は同時に頭を下げた。
「……」
「……」
次の瞬間。
「「はははははっ!」」
二人は思わず笑い出す。
昇は笑いながら言う。
「後で剣達にも謝らねぇとな」
焔も頷いた。
「ああ」
その瞬間、二人の四獣バングルがさらに強く輝き始める。
ドラゴンウェアが叫ぶ。
『昇!』
フェニックスウェアも続く。
『焔!』
昇は拳を握る。
「行くぞ!」
焔も力強く頷く。
「ああ!」
二人は同時に叫んだ。
「「×(クロス)四獣神!!」」
二つの光が天へ伸びる。
ドラゴンウェアとフェニックスウェアは眩い光に包まれ、一つへと融合していく。
雷鳴が轟き、黄金色の雷が新たな機体を包み込む。
これまでとは比べものにならないほどのエネルギーが周囲へ溢れ出し、新たな四獣神がゆっくりと大地へ降り立った。




