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15 ユウラクチョウ04

 ネコワサビはイライラしていた。既に六両の戦車が撃破されていた。

「砲兵隊はどうした」

 ネコワサビが怒鳴りつける。

「それが、突然味方の砲撃が止まりました。部隊との連絡も取れません」

「なんだと、ふざけるな。こっちはゴミどもにヤラレっぱなしなんだぞ」


―――ドーン

 さらにグレネードが着弾する。爆音とともに辺りに爆煙が立ち込める。さらに同時に二両が炎上する。

「クソ、もう待てない、出撃する!」

 ネコワサビのエイブラムスが動き出す。


「第一、第二中隊、俺に続け! 一列縦隊で日比谷公園を包囲する。第三、第四中隊は日比谷の交差点を右折して右から包囲しろ、ゴキブリを一匹も逃すなよ。第五、第六中隊は現状維持で駅の守備に残れ」

 上野陣営の戦車部隊がキャタピラの音を轟かせながら進軍を開始した。


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