尋問といば、食事はあれだよね
「で?あの女は誰?」
あの後、2人と会うのは気まずいかったので、軍人に紛れようと移動していたが、見つかり家で尋問されていた。
「はい、どうぞ」
ティアが用意してくれたのはかつ丼だった。・・・たまたまだよね?
「信じてもらえないかも知れないけど、あれは大長老なんだ」
「大長老ね~。なるほどね~」
腕を組みながら、エリスは言った。
「信じてくれるか?」
「ええ、あんたがそういうなら本当なんでしょ」
ティアも頷いていた。よかった~これで誤解―――
「あれでしょ、老人の姿じゃやる気が起きないって言ったんでしょ?で、大長老はファタスを使って若返って、それで思ったより美人で興奮したんでしょ?それであんなことしたんでしょ?どう私の推理は?」
エリスさん早口で長々と話して怖いです。恐る恐るティアに助けを求めると
「カズさんは、年上が好みなんですか?」
「え?」
「はぐはぐ、なんじゃお主儂が守備範囲内なのかえ?」
「ベネティクス侯爵といい大長老といいなんで年上なんですか?そんなの私じゃ、太刀打ちできないじゃないですか」
ポロポロ泣き始めた。
「ちょっ。泣かないで俺はそんなことないから」
「ほう、あの小娘を口説き落としたのか?やるのうお主」
「私だって、ヒューマンの暦でいえば32よ」
え?そうなの?
「エルフは人間の暦、それに成長具合も違うからのう」
そうなのか。って
「・・・ここでなにをしているんでしょうか?」
「ん?ご相伴にあずかろうと思ったんじゃ。これかなりうまいのう」
大長老はいつまにか隣にいて、俺のかつ丼を食べていた。
「大長老、あなたから説明してくれませんか?」
それで2人の溜飲が下がるはずだ。
「ん?あの姿になったのは、婆の姿じゃやる気が起きないって言われたからじゃ」
「ちょっと、俺は老人の体じゃ、全力で戦えないって言ったはずですよ」
「そうじゃったかの?~」
「そうで・・・す・・・と・・・よ・・・」
俺の肩に手がのっていた。恐る恐る振り返ると
「やっぱりね。私の推理は当たっていたわ」
「カズさん、奥の部屋でお話があります」
「いやだ。助けてくれーーー」
「もぐもぐ、これも人生じゃ。頑張るのじゃ」
俺は2人に引きずられて、奥の部屋に連れていかれた。




