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大長老の鍛錬

「さて、明日にはデスマーチが発生してしまうのじゃ。じゃから、少し過激になるが注意するのじゃよ」


大長老は構えた。あれ?その構えは


「アームストロング中佐と同じ構え?」


この世界でポピュラーの武術なのか?


「ほっほっほっ。やはり気づくか」


大長老は嬉しそうに笑った。そして俺に向かってきて攻撃してきた。


「この体術は魔王が使う体術なのじゃ」


戦いながら説明するのかよ。ていうか魔王の編み出した体術なのかよ。


「まじか」


「前回のデスマーチに参加したセグルという男が魔王の動きを真似て世界中に広めたのじゃ」


「それって、みんな知っているのか?」


「いや、おそらく知らんじゃろうな。みんなセグル考案の武術だと思っているんじゃろうな」


魔王の体術も基なんて言ったら広まらないだろうな。


「だから昨日アームストロング中佐と模擬戦闘させたのか?」


「そうじゃ。あの男は完成度はかなり高いからのう」


2人戦っているからわかる。アームストロング中佐の方が洗練されていると。


「・・・」


すると突然大長老は動きを止めた。どうしたんだ?


「お主、手加減しておるな?」



「いえ・・・そんなことは・・・」


正直老人相手に本気を出せずにいた。


「正直に申せ」


嘘をつくわけにはいかないな。


「老人相手に全力が出せない気質でして・・・」


昔、祖父との鍛錬中に怪我をさせてしまって以来老人相手に無意識に怪我させないようになってしまった。


「婆であることが問題なのじゃな?」


「いえ、俺の心の―――」


「なら、こうしてやるのじゃ」


大長老は光り輝き始めた。そして姿がみるみる変わっていった。


「これでよいじゃろ?」


先ほどまでよぼよぼだった大長老は若々しい姿に変化した。


「どうじゃ?儂の姿は」


大長老はセクシーポーズした。曲がっていた腰が真っ直ぐになって服がはだけていた。


「ああ。すごいすごいからそんな恰好しないでくれ」


俺は自分の服を脱ぎ、大長老に差し出した。


「ん?なんじゃ?照れおるのかのう?」


大長老にニヤニヤとしていた。


「それもあるがこんなところあの2人に見られたら」


「そこにいるから、聞いてみるといいのじゃ」


「えっ!」


恐る恐る振り返るとティアとエリスがいた。眼が闇に染まっていた。


(あっ、これ死んだな)

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