模擬戦闘終了
「はぁはぁ」
「久しぶりにここまでの戦い楽しかったぞ」
こっちは肩で息をしているのに対してアームストロング中佐はピンピンしていた。
「しかしその若さかつ、ブレッシングなしでの武芸。お主なら獄炎の鬼にも勝てるかもしれぬな」
獄炎の鬼?
「この世界には鬼がいるのか?」
「鬼は昔はいたらしいが、今絶滅したと言われてる。獄炎の鬼はあだ名だ。この世界で一番強いと言われた男のな」
言われた?ということは
「その人はもう死んだのか?」
そう聞くとアームストロング中佐は暗い顔して
「生きてはいるが、活きてはいないな」
?どいうことだ?
「昔愛した女に振られて、かなり落ち込んで、だが実は娘がいることがわかり、引き取ったんだが、娘に嫌われているとわかり部屋に引きこもるようになったみたいだ。まったく情けない話だ」
「その人の名前は?」
「ん?彼の名は―――」
「カズマサ」
振り向くとエリスがいた。
「夕飯ができたって」
もいそんな時間か。森の中で格上相手に戦っていたから気づかなかった。
「今度また戦おう」
アームストロング中佐は去って行った。俺はそれで気が抜けて地面に寝転がった。
「なにやってるのよ?」
「あの人、手加減が下手くそなのか、ギリギリの戦いばかりで気が抜けたら、力が上手く入らなくなった。だから先に行ってくれ」
今は食事より休みたいからな。そう思っているとエリスがこちらに向けて手を伸ばしていた。
「?何やってんの?」
「手貸してあげるからいくわよ」
そっぽ向きながら言った。俺休みたかったのにな。しかしせっかくの好意を無下にできず、エリスの手を掴み立ち上がった。そして歩こうとしたらエリスが肩を貸してくれた。
「ほら、行くわよ」
「ああ」
俺はエリスに支えながら、戻って行った。




