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カミサマのおとしかた  作者: みけ
第3章 カミ心同じからざるは其の面の如し
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真っ暗な空間。

一人の男が水鏡の前で佇んでいる。

黒髪、中肉中背の何処にでもいそうな男。

しかし、水鏡を見つめる瞳だけは暗く残忍な光が宿っていた。


霸楝(ハクレン)


後ろに女が現れ、男の名を呼んだ。


「揃ったか?」

「ええ。大体の数は集まりましたわ。……一つ、聞いてもよろしいかしら?」


霸楝の確認に女は頷く。そして躊躇いがちに質問すると、無言で促された。


「わざわざ凌霄(リョウシュン)がいる所を襲わなくてもよろしいんじゃないかしら?」


十二霊(ミツヅキノタマ)のリーダーである凌霄に手を出すのはリスクが高い、と女は言った。


「あいつがいる所を選んだつもりはない。ま、あいつの力を取り込んだ方が楽といえば、楽だけどな」


霸楝の口調は軽いものだが、目は笑っていない。

水鏡に映っているのは一組の兄妹。


「俺たちが導き、治める世界をどうして人間どもに好き勝手にさせている? 仲間が落ちていく悲しさ、仲間を手にかける心苦しさ……それより人間の方が大切か?」


優しげな声で語りかける男。しかし、瞳の光は剣呑なものだった。


「なぁ、ウブガミよ」

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