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第2章-① 教授会の票読みゲーム ~祖母仮説~

第2章は全14話(①〜⑭)予定です。


マンガはこちら(第2章-①②③)


https://note.com/lush_plover1590/n/n336a21ab9b03

第二章 教授会の票読みゲーム ─祖母仮説


~焚き火のそばの祖母~


 昔、焚き火のまわりには、話す人と黙る人がいた。


 狩りの話、失敗の話、恋の話。若者たちが声を張るそばで、静かに火を見つめる老女がいた。


 誰もがその女を「ほとんど黙っているだけ」と思っていた。けれど彼女の言葉は、翌日、誰かの判断に微かに影を落とし、数日後には群れ全体の動きに、なぜか現れていた。


 あるとき少年が訊いた。


「おばあちゃんは何もしないのに、なんでみんな言うことを聞くの?」


 老女は笑って言った。


「私は何もしていないよ。ただ、風がどこから吹いてるか、見ているだけ」


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