旅館の朝は魔法の味 〜京都の静かな朝と、突然の神様来店〜
京都の朝。
特別なことは何もないはずなのに、
なんだか少しだけ違う、やさしい時間。
旅館の朝ごはんって、どうしてあんなに美味しいんでしょうね。
そして、
そんな穏やかな時間は、長くは続きません。
今回は「日常」と「非日常」が、少しだけ交差します。
翌朝。
障子越しの光が、やわらかく部屋に広がっていた。
静かな朝。
昨日の賑やかさが、少しだけ遠く感じる。
「……ん」
なおきが、ゆっくり目を覚ます。
一瞬だけ、ここがどこかわからなくて。
でもすぐに思い出した。
「……京都か」
隣では。
ミニエルが布団からはみ出してお尻を突き出して眠っている。
「……なんでこうなるんだよ」
小さく笑う。
エルはきちんとした寝姿で、静かな寝息を立てている。
キャワは、枕を抱きしめて静かにオッパイを出して眠っていた。
(この子は…)
そのとき。
――コンコン
「朝食準備ができました」
やさしい声。
「はーい」
なおきが返事をする。
その声に反応して…
「んー……?」
ミニエル、起動。
「ごはん!?」
「そこなんだね、ミニエルは」
エルもゆっくりと目を開ける。
「……朝?!」
キャワも、少し遅れて起き上がった。
「……いい朝だね」
「あんた、オッパイ隠しなさいよ」
数分後、
四人は並んで座っていた。
湯気の立つ食卓。
白ごはん。
味噌汁。
焼き魚。
小鉢に並ぶおかずたち。
「いただきます」
声が揃う。
ミニエルが、ぱくっと一口。
「……っ!!」
「なにこれ!」
「普通のごはんだけど!?」
「違う!!なんか、すごい!!」
語彙が迷子。
なおきは笑う。
「旅館の朝ごはんってやつだね」
「旅館は美味しい魔法がかかるんだよ」
エルは静かに味噌汁を口にする。
「……落ち着く味」
小さく頷いた。
キャワは、少しだけ遅れて箸を持つ。
一口。
また一口。
ゆっくりと味わう。
「……あったかい」
ぽつり。
三人が、ふと目を向ける。
キャワは、自分の手を見ていた。
少しだけ笑う。
「最高!」
言葉は少ないけど。
確かに伝わるものがあった。
ミニエルが、にこっと笑う。
「でしょ!」
「下界、いいでしょ!」
「代表みたいに言うなよ」
なおきがツッコむ。
エルが静かに続ける。
「こういう何気ないけど温かい時間が、積み重なっていくのよ」
「そうなの?」となおき
「おい!」とミニエル
キャワは、少しだけ目を細めて笑った
「うん」
やわらかい声。
もう一口、ごはんを食べる。
その姿は――
昨日より、ほんの少しだけ自然で、ここにいることが、当たり前みたいに見えた。
「おかわり!!」
「早!!」
「いいの!!」
キャワ少し恥ずかしそうに言う
笑い声が、部屋に広がる。
賑やかで。
騒がしくて。
でも、どこかやさしい。
特別なことなんて、何もない朝。
それでも――
確かに、ここにある時間。
この旅は、きっと四人の心にずっと残っていく。
旅館の女将さん、仲居さん達に見送られ旅館を後にしたなおきプラス見えない3人は京都の街を散歩して、昨日調べたお洒落なカフェに行く事に…
京都のカフェ。
少し遅めの昼下がり。
「はぁ……」
なおきがコーヒーを一口。
「あー落ち着くわ…」
「甘いのもう一個頼んでいい!?」
とミニエルが言った
「今パフェ食べ終わったよね!?」
「別腹!!」
「何に対して別腹か言葉が成立してないからね!?」
いつものやり取り。
そのとき…
「やっぱりここにいたのね」
聞き覚えのある声。
振り向く。
「……え?」
そこに立っていたのは――
「え?!」
みんなが目を丸くした!!
「アマテラさん?!」
ここまで読んでいただきありがとうございます!
京都編、朝の回でした。
こういう何気ない時間、個人的にめちゃくちゃ好きです。
ミニエルの食欲は安定ですが、キャワの「…あったかい」はちょっと大事なポイントです。
そして最後…まさかのアマテラ再登場。
このあと一気に空気変わります。
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次回、アマテラさんが神様らしい、でも何気ないみんなの心に刺さる事伝えてくれます
お楽しみに




