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昼下がりの大惨事

よく晴れた、穏やかな休日。


……のはずだった。


ほんの少し目を離しただけで、

日常はあっという間に非日常へ変わる。


原因は、だいたいこの二人。


今回は、そんなやりすぎた昼下がりのお話です。


レミエルという天使の強さも分かる回でもありますw


とにかく楽しんでくださいね!



よく晴れたある休みの昼下がり…


お昼ご飯を大急ぎで食べて


「いってきまーす!」


「いってきます!」


ミニエルとエルが、やけに元気よく出かけていった。


(……最近、休みの日よく二人で出かけるな)


少し気にはなったが、なおきもいつもの商店街へ買い物に出かけた。



――


その帰り道。


公園の横を通りかかったとき。


「かげ分身!!」


「くっ……そう来るか!!」


「じゃ、これでどう!?――火遁・大火球!!」


「……は?」


足が止まる。


(今の、どっかで聞いた声と聞き覚えのあるセリフなんだけど!?)


「やるな……!」


「お前もな……!」


(いや、もう絶対あの2人じゃん!?)


恐る恐る公園を覗く。



そこにいたのは――


「ならば、これで決める!!」


「お互い最後の技になりそうだな!!」


ミニエルとエル。


なおきの嫌な予感が的中した


めちゃくちゃノリノリで構えている!


「螺旋球!!」両手のひらの中に丸く高速の螺旋の球がみるみる大きくなる

(キュイーン)


「雷鳴刃!!」左手で右手首を握って固定して右手の中に雷の力を蓄積する

(チリチリチリバチバチ)


(名前ちょっと変えてるけどアレだよねー!!)


次の瞬間。


「くらえぇぇぇ!!」


――ドォォォン!!!


爆音と衝撃。


二人の体が、公園の中央から外側まで吹き飛ぶ。


ベンチをかすめ、砂場を転がり、お互い木に激突して停止。



公園の横を通った買い物帰りの奥様が血走った目を見開き、口をあんぐりさせてギャグみたいな顔で放心状態になっている…



災害級の自然現象が公園の中で起こっているのだ…


しばしの静寂。


そして――


「……こらぁぁぁぁ!!!」


なおきの怒声が響いた。


『あ!』


転がったまま、こちらを見る二人。


「なおき」


「やばい」


「やばいじゃないでしょー!!!」



ずかずか歩み寄る。


「何してんの今の!?爆発してたよ!?」


「いや、その……」


ミニエルが視線をそらす。


エルは平然と砂を払いながら言った。


「最近読んだ忍者マンガの影響で」


「んー実験とでも言いましょうか…」



「影響で爆発は起きないの!!」


「何?!実験って!!」



「…でも、公園より外は結界張ったし!!」



2人はその場に正座した…


そのとき。


「にゃー」


足元に、猫たちが集まってきた。


「……どうした?」


一匹が、なおきを見上げて鳴く。


「にゃーにゃー!」


ミニエルが通訳する


「僕達も楽しかったから許してあげてって!」


ミニエルが目を逸らし、口笛を吹きながら言った



「は?本当の事言いなさい」


「あの…木が折れたり砂が巻き上がったり…僕たちが止めたのに……面白がって戦ってた」

ミニエルが正直に通訳をした



「違う!違う!優しい世界の告げ口だから!?」

とエルが真顔で言った


「何も違くない」


なおきは頭を抱える。

「ていうかさ!!なんでそんなに威力出したの!?」


「雰囲気でそれっぽくやったら出た」


「かっこいいじゃんね忍術!!」

ミニエルがドヤ顔で胸を張る。



「でも威力はちゃんと抑えてたから!ねえ!ミニエル!?」


――ミシッ


後ろの木がゆっくり傾く。


『あっ!』


ドサァァァン……


木が倒れ、砂煙が舞う。


猫たちが一斉に逃げる。


「ほらーーー!!!」


「ごめんなさい!!」


「すみません!!」


秒速謝罪。


なおきは深くため息をついた。


「……とりあえず片付けるよ」


「えー」


「えーじゃない!!」


――数十分後。


三人で公園を片付けながら。


「ねえなおき」


ミニエルがぽつり。


「なに」


「今度、一緒にやる?」


「やらない」


「即答だね」


エルがくすっと笑う。


「でも」


なおきは少しだけ笑って言った。


「車輪眼とか使える?」


「勿論、開眼したよ私!ふふ」

とエル


「じゃ、やり過ぎないなら今度見学させてもらおうかな」


「やったー」


「それまでに私、オオトカゲの口寄せ習得しておくねっ」

とミニエル



そのとき、猫が一匹。


「にゃー」

(またやる気かぁー)



騒がしくて、危なっかしくて。


でも、ちょっと楽しい…


そんな昼下がり


ここまで読んでいただきありがとうございます!


今回は、ミニエルとエルが全力で遊んだ結果、

見事にやりすぎた回になりました。


本人たちは軽いノリなのに、

スケールだけがどんどん大きくなるのがこの二人の怖いところです。


なおきのツッコミが間に合って本当によかった…。


こういう何も起きていないようで、

実は色々起きている日常回も大事にしていきたいなと思っています。


もしクスッとでも笑っていただけたら嬉しいです。


よろしければ、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです!!

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