表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/81

天界という場所…

いつも読んでいただきありがとうございます。


今回は、ミニエルとエルが最近ハマっているアニメのお話…

少しだけ天界のことが語られる回です。


いつもの三人のゆるい空気の中で、大天使レミエルの過去や天界の仕組みも少しだけ触れています。


よろしければ、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。そして今回この後20時20分に続きを投稿します!!


えらい事になるのでお楽しみに!!



『私とここから逃げよう。そのためなら、私は堕天使にだってなれる!!』


「そんないけません!私のために――」


――――


「ミニエル、エル。また観てるの?」


最近、二人がドハマりしているアニメ。

天使と人間が恋に落ちる、壮大な物語だ。


「なおきも観なよ!!

天使が愛する人間のために堕天使になるんだよ!!」


「……いや、それよりさ」


少し耳を押さえながら、なおきは言った。


「TVのボリューム、大きくない?」


「でもね!この魔法の剣がジリジリ言うところ、かっこよくて!」とエル。


「私は氷魔法が飛んでいく時の“シャリシャリッ”て音!!

かっこよすぎ!」とミニエル。


「なおきは?」


「は? 僕?!」


知らんがな、と思いながらも少し考える。


「……暗黒魔法が膨らむ時の“ドウン”って音かなぁ」


「分かるー!!」


ミニエルとエルは、ぴたりと声を揃えた。


なんでそこだけ意気投合するんだ。



そんな話をしながら、ふと思って僕は聞いてみた。


「天界って、実際どんなところなの?」


エルは少しだけ視線を遠くにやった。


「とにかく白くて、煌びやか。

でも広くて、無機質で……空気も音も重いの」


「優しい空気ではあるんだけどね」とミニエルが続ける。



ーー天界には、神様、七大天使、天使、精霊。

それぞれ役割を持ち、仕事についている。


ちなみに、その時のレミエルは、七大天使の一人だった。


ーー


この中で唯一、もともと人間なのが神様。

正確には、人の魂が上位に至り、神として選ばれる存在だという。


七大天使以下は、精霊の力の序列。


「天使っていうと、綺麗な女性とか美男子を想像するでしょ?」

エルはくすりと笑う。


「でも、男とか女とか、そういう概念はないの。

なろうと思えばどちらにもなれるし、区別すらない」


「本当の意味で平等な存在、って感じかな」とミニエル。


――そして。


そんな存在が、よりにもよって人間のなおきを愛した。


それが、レミエルだ。


話を戻す。


神様の指示のもと、天界は運営されている。

最も重要な仕事は“魂の循環”。


人の魂を子に宿し、

生きて、老い、肉体が限界を迎えれば、魂は天界へ戻る。


そして――癒し、慰め、愛し、力を取り戻した魂は、再び下界へ。


「簡単に言うとね」


ミニエルが指で円を描く。


「雲が生まれて、雨が降って、川になって、海に辿り着いて、

また雲になる……そんな流れ」


つまり、天界と下界は元は一つ。

全ては流れであり、システムなのだ。


「それで、魂の癒しに時間をかけたい私と、

合理的に進めたい神様が大喧嘩したの」とエル。


「会社で言うと、」


「クビね」


さらっと言った。



「なるほどねー」


「スケールが大きすぎて、

そんな凄い天使様がここにいるなんて光栄だよね、僕」


「たまには敬いなさいよ」


「敬ってもいいよ!なおき!!」


「ふふ、そんなこと言う子達にはこうだ!!」


ぐりぐりぐり。


「こめかみグリグリ!!」


地味に効く、人間のスキルである。


「きゃー!」

「やめてー!」


二人がもがくのを見て、僕は笑った。


「じゃ、今夜はお鍋にしようか?」


「やったー!!」


「お手伝いしようか?」


「材料切るだけだから大丈夫だよ。

TV観てていいから」


「ありがとう!」とエル。


「お姉ちゃん、続き観よ!」


「今回、堕天使になった主人公が、

好きな人のために神様と戦う覚悟を決めるところなんだよね!!」


……また音量大きくしてるよぉ。


やれやれ、と思いながらなおきはキッチンへ向かった。





今回も読んでいただきありがとうございました。


20時20分の回、次が大変な事になります!!


絶対次、読んでくださいね!!


これからも「私見えてます?」をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ