104.人は変わる。良くも悪くも。
「旦那ー、勘弁してくれー」
『駄目だ。君が更正するまでアリサもリティア君も、それから私の葉も、全て提供を拒否する。』
私の植木鉢に縋り付いてくるザイン君。
リティア君はそれをスルスル躱し、私に触れさせない。
グッジョブだリティア君。
ザイン君を更正させる為に、私はまず制裁措置を採った。
これで反省するならヨシ。
駄目ならワカラセてやろうと思う。
ちなみに彼の名誉の為に部屋は人払いしており、ザイン君の他には私とリティア君、ゼムノア君だけ残っている。
アリサは当事者感が強いので席を外させ、今はアイン子爵とティータイム中だ。
自分の所属する事務所のトップの情けない姿など見せない方が良い。
「何でだよー?どこにそんな怒る所あるんだ?」
そんな事も分からないとは情けない。
いっそ哀れに思える。
いつからこんなに腐ってしまったのか。
この世界にハラスメント倫理なんて無いだろうから、こうなるのも自然な成り行きなのかもしれない。
しかし、アイン子爵のように誠実な精神を保つ事を美学とする文化もあるのだから、彼の言動は社会的に是とはならない事は明白だ。
なにより私個人的な価値観からしても、ザイン君の態度や姿勢は目に余った。
『君の態度や言動、姿勢が目に余る。地位を利用して独りよがりな価値観を立場的に弱い者に限って押し付ける卑劣な言動。自分の実力を過信し、傲り、他者への敬意や感謝を忘れて振る舞う傲慢な態度。他者を貶し、人格を否定する事に抵抗を感じない下劣な感性。身勝手で品性の欠片もない。恥を知りたまえ。』
まぁ私の前世でも、私が死ぬ少し前までは社会的に横行していたので偉そうな事は言えないのだが、見るに耐えないので鉄槌を下す。
今後のアリティアプロダクションの健全な経営の為にも、ここで私が教育しておこう。
「だが俺がいるから成功する。俺が動けば儲かる。アリティアプロダクションは俺がここまで育てたんだ!俺の実力で成り立ってるんだ。だから俺をサポートして、俺に尽くすのは仕事の一つじゃねぇか。何も間違ってねぇ!」
確かに実績は積んでるし、一部そう言う側面はあるのだろう。
だが、それは君一人で成し遂げた訳でない。
組織の成果だ。つまりザイン君の功績は成果からすれば一部である。
一部の成果を全部に拡大解釈したり、自分の悪事は過小評価したり身勝手な話だ。
だから独りよがりと指摘したのだがな。
では良いだろう。そんなに君一人が偉くて、有能なのであれば・・
『だったら君一人でやりたまえ。従業員も私達も巻き込むな。』
「それは・・っ!」
出来ないだろう?
『もし一人で出来ないなら、君の先程の言葉は絵空事だ。他者と一緒に成し遂げたのなら、他者を尊重し、感謝したまえ。他者の助力や協力を得て成功した事を、自分だけの手柄にするな。泥棒かね君は?あーそう言えば元山賊だったね。失礼、忘れていたよ。』
「ちっ、嫌なところを・・」
敢えて辛辣な言葉でザイン君を煽る。
『君の言動は他人が流した汗を踏みにじっている事に早く気付きたまえ。手柄泥棒が厚顔無恥過ぎて見るに耐えんよ。極めて不愉快だ。』
「待てよ旦那、それでも皆幸せになってんだ!成功して儲かれば、従業員だって喜ぶし、給料も増えた。皆ハッピー、ギブアンドテイクじゃねえか?」
勘違いも甚だしいな。
実に視野が狭い。
『君の考える幸福が、イコール他者の幸福に結び付かないという常識すら知らない時点で、君は経営者失格で、無能だよ。』
「っ!」
有能を自負する者にとって、無能呼ばわりされるのが一番効く。
これが立場的に彼より低い者ならば一蹴されるだろうが、生憎ザイン君と私では、私の方が立場は強い。
何せ彼の立場は、私無しでは成り立たないのだから。
『そんな愚鈍な君に、私の大切な仲間を任せられると思うかね?この分では仕入先等にも無理難題を押し付けたり、正当な対価を支払ってなかったりするのではないか?そんな君を信頼なんて到底出来ない。私は他者対して尊重と敬意を持たない者とは断固取引に応じない。』
これは前世から一貫した私のポリシーだ。
いくら儲かる話をチラつかせられようとも、相手がどんな大企業だろうとも、会社を代表する交渉相手がザイン君の様な人間性であった場合は、私は全て話を断った。
元中小企業の経営者を舐めるな。
そう言えば後でその大企業の経営者が直接謝りに来たことがあったなぁ。
その後は良い取引をさせて貰った。
『シャチョー様、大切な妻だなんて、こんな時に、うふふ』
『クルティナ君、リティア君がご乱心だ。正気に戻してやってくれたまえ。』
『おお妖木、確かにその通りだ。リティア様、お気を確かに!』
こんな漫才をやる場面ではないのだがな。
シリアスが台無しである。
しかし、シリアスさんは負けていない。
コミカルくんを吹き飛ばす、とんでもない展開を用意していた。
「何でだ・・何でだ・・何で何で何で何で何で何で何で何でぇぇーー!」
何だ?突如ザイン君が発狂し始めたぞ?
「あんなに頑張って、あんなに努力して、あんなにお願いして、あんなに謝って、あんなに疲れても、あんなにやった!俺が、俺が、俺がやった!俺ばかり死に物狂いで、なのに、なのに、なのになのになのになのにぃぃーー!」
明らかに様子がおかしい。
口から泡が出てるし、瞳孔開いてるではないか。
ヤバいヤバい。
『ゼムノア君、抑え込めるか?』
『ひぇ、頑張ります~・・。』
魔力で身体能力を強化出来る彼女は、見かけによらず怪力だ。
暴れ始める前に、ザイン君を床の上に倒し、難なく押さえ込んだ。
さすが武闘大会の覇者は強いな。
ザイン君はジタバタ暴れているが、ゼムノア君が逃がさない。
これで一先ず安心だ。
まずは彼の身に何が起きてるのか確認しよう。
『クルティナ君、原因が判るかね?』
『ふん、舐めるな。この程度の解析、造作もない。』
ここにも傲慢な人いたなー。
残念ながら私にはクルティナ君を更生させる自信が無い。
言いくるめられるとは思うが、それで変わるとは思えない根底からの自由神だからね・・。
まぁクルティナ君の場合は可愛らしい傲慢さだから、私としても放っておいて良いと思ってる。
『ふん、薬物だな。中毒症状の一つだ。』
『何だって?ではこの国に麻薬が持ち込まれているという事かね?』
そうか、ザイン君の不自然な増長は薬物中毒による精神異常がトリガーだったのか。
故意に悪役を引き受けたり、悪知恵の働く男だが、根は善良な奴だった。
あんな風に人の道を踏み外すような事はしないと思っていたが、やはり裏に原因があったか。
『持ち込まれてはいないな。この亜人族が自分で開発し、自分で吸引した。』
『ではザイン君は麻薬を製造したのか!?』
それはそれで問題だぞ。
『いや・・貴様の枝だ。』
『・・ん?』
あれー?なんか嫌な予感が・・。
麻薬と聞いて身に覚えがあるぞ?
『仕事に疲れた際、たまたま妖木の枝を燃やした煙を吸い込み、気分が高揚したのをキッカケに常用するようになったようだな。』
凄いな鑑定スキルの中の人。
過去の事も見通せるのか。
『・・え?じゃあコレ、私が原因なのか?』
大元を辿るとそうなってしまう。
『この者の愚かさに、シャチョー様が責任を感じる必要はありません。シャチョー様の枝の燻煙に快楽薬物性があろうと、使用しなければ何の価値も効果も無いのですから。もしもシャチョー様が愚かさの原因とするなら、わたし達も愚かになっていなくては説明がつきません。』
え?リティア君がマトモな事を言ってるぞ?
もしや麻薬でもキメたのか?
『クルティナ君、リティア君がご乱心だ。正気に戻してやってくれたまえ。』
『おお妖木、リティア様もたまには正気な時があるのだ。信じられんが、今は正気だぞ。』
『正気を疑われた!』
『あの~、早くコレ、どうにかした方が・・』
ヤバみなザイン君を前に緊迫感がない現場。
アイン子爵が見てたら怒られただろうな。
ふざけていたらザイン君は痙攣を始めていた。
本格的に危険だ。
『クルティナ君、この症状を治す方法は判るかね?』
『幾つかある。』
おお、有能だ。
最初から鑑定スキルがこんなに有能だったら、私は鑑定スキルに諦念を抱かなかっただろうに・・。
『具体的な要領を知りたいのだが。』
『・・・。』
沈黙か・・。
『リティア君』
『クルティナ』
『一つはリティア様に限定的存在時間を、薬物摂取前まで遡行して頂く事。メリットは確実に中毒症状を回復できる。デメリットは同時にそれまでの記憶がなくなる上に、リティア様の負担となる。』
なるほど、確かにその方法はあるな。
『二つ目の具体的な要領を知りたいのだが。』
『・・・。』
沈黙か・・。
『リティア君』
『クルティナ』
『二つ目はリティア様の涙を70兆倍に稀釈させ服用させること。メリットは確実に中毒症状を回復できる。デメリットはこんな亜人族に貴重なリティア様の涙を与えるなど勿体無い。ワタシが許さない。』
なるほど、リティア君の涙は万能薬だったな。
確かに勿体無い。
『三つ目はどうなのかね?』
『・・・。』
『リティア君』
『クルティナ』
『三つ目は・・』
『その前に、この無駄なクダリはもう良くないかね!?』
どうせ答える事になるのだから、いちいちリティア君のお願いを挟む必要性が分らない!
『形式美を解さんとは、所詮は妖木だな。無粋なヤツめ。』
『非効率なだけだろう!どうせ説明する事になるんだから早く言いたまえ!』
「シャチョー様、相手はクルティナ!相手はクルティナ!」
と、時間を無駄に費やして、結果ザイン君は治った。
どうしてこのメンバーは素直に事が運ばないのか・・。
顛末として原因と対策を説明すると、どうやら私の枝に含まれる高濃度の魔素と様々な成分が、燃焼により人体に有害な瘴気と変化して、麻薬のような症状を引き起こすらしい。
要するに魔力が弱い亜人族が、変質した強い魔素を取り込んで、体内の魔力が乱される事により、精神障害や幻覚幻聴等を体験するみたいだ。
一種の魔力酔いの、悪酔い状態。
初期は気分が高揚したり、意識がフワフワと混濁して気持ち良く感じたりするが、依存すると体内に滞留し、濃度が濃くなって、精神障害だけではなく深刻な魔力乱流を起こし、最悪の場合は植物人間となる。
今回ザイン君はその一歩手前まで症状が進行していた。
自己犠牲を厭わず、町を良くしようとする責任感の強いザイン君の事だ。
きっと色々と無理をして疲れていた所に、偶然悪魔が囁き、魔が差してしまったと考えられた。
私の本体から葉を採取する際、容易に枝が手に入る立場に居たが故に常用化したのだろう。
彼以外にそんな立場の者は居ないので、被害はザイン君にしか及び得なかった。
蔓延する事がなかったのは幸いだ。
そしてその治療法はと言えば、私の葉を煎じて飲ませれば魔力の流れが改善して、症状は緩和するらしい。
枝で狂わせて葉で元に戻すとは、凶悪なマッチポンプだ・・。
私とて意図してそんなシステムを組んだ覚えはないので無罪を主張したい。
だが、葉による治療法では禁断症状を伴う為、再発の恐れがある。
再び枝に手を伸ばしてはいけないので、結局リティア君に頼んで時間を巻き戻すことにした。
私の枝に関する記憶もなくなり、症状は完全に消え、肥満も解消して一石三鳥となったのだった。
◆
「ザインが世話になった。本当にありがとう。」
ザイン君を元に戻した後、アイン子爵に報告すると正式に御礼をされた。
いや、何となく後ろめたさもある事件だったので、困惑してしまうな。
「俺は何の事かサッパリ覚えてないんだがな・・。」
ザイン君が一番困惑しているだろうな。
何せここ1~2ヶ月程の記憶が飛んでいるのだから。
『とにかく、これで問題はないかね?明日にでも旅立ちたいのだが。』
私は改めてザイン君にも了承を貰えるか確認した。
「問題はあるな。観光客に何て説明するか、と、旅から戻って来るまでの間の場繋ぎをどうするかだ。」
「ザイン、王命違反だぞ。」
ザイン君が早速苦言を呈する。王命なんて知ったこっちゃない物言いだ。
うん、彼はそういう男と心得ているので、逆にそう来なくてはとも思えた。
言われた事は想定範囲なので、私が用意していた筋書きを返そう。
『観光客への説明は里帰りパート2だ。親か親族の誰かが危篤状態ってところでどうかね?リティア君が戻ってその事をアリサに伝え、話を聞い慌てて里に帰ったとすれば、辻褄も合うだろう。』
「相変わらず旦那は冴えてんな。一年寝てたなんて思えねぇよ。」
「ザイン、シャチョー殿に失礼だぞ。」
構わないよ。いつものザイン君だ。
『そして場繋ぎだが・・ゼムノア君を残すので、彼女に頑張って貰おう。』
「え?」
ゼムノア君が「聞いてませんけど!?」って目で私を見た。
うん、そりゃそうだろう。今思い付いたのでね。
だからこっち見るな。
「それは名案です。ゼムノア、頑張ってトップアイドルを目指しなさい。」
「えっ?えっ?ええーー!?」
リティア君がノリノリで乗っかった。
『これは面白い事になったな!ゼムノアがアイドル?斬新過ぎて期待しかないな!』
「無理無理無理無理ぃーー!」
クルティナ君もやはりノリノリである。
「んー、確かにノアちゃん美人だけど、コミュ障をどうするの?ファンの人に挨拶すら出来ないんじゃない?」
「うん!うんうんうん!」
アリサが現実的な問題点を指摘した。
それに必死に同意するゼムノア君。
『問題ない。』
「むしろ問題しかないんだけど?」
私が懸念を払拭すべく、アリサの指摘を全否定したが、空かさずアリサからツッコミが入った。
『常時魔王モードでいれば会話は出来るはずだ。』
「あれをアイドルとしてやるって無理がない?」
アリサ、君はまだ固定観念に囚われている。
発想はもっと自由で良いのだ。
『アリサ、アイドルのゴールは一つではない。』
「どういう事?」
王道は無論大切だ。
だが、それだけがアイドルと決め付けるのは少々寂しいではないか。
アイドルとは、夢や願望の偶像。
夢と願望は人の数だけ果てしなく広がっている。
『皆の憧れ、正統派アイドルは分かり易くアイドルだ。だが、人という種族は、様々な価値観や趣味嗜好がある。』
だからアイドルの可能性は無限なのだ。
『無口無表情なミステリアスアイドルが好きな者もいれば、ツンデレキャラを好む者もいる。中二病アイドルにも勿論需要がある。戦闘メイドアイドル、女魔王アイドル、インテリ眼鏡っ娘アイドル、ロリアイドル、生真面目女騎士アイドル、聖職者アイドル、エロかわギャルアイドル、守銭奴アイドル、花魁アイドルその他、人の願望の数だけアイドルの形はあるのだ。』
「お、奥深いのね・・。」
個の可能性の裾野は広大だ。
王道以外にも大きなニーズは隠れて眠っている。
その未だ発露していない新たなニーズを掴み、世に解き放つ起爆剤を生み出す。
それがアイドルプロデュース。
その為に、在野に埋もれた可能性の原石を見付け、磨き上げ、形にして夢と願望に応えるのがプロデューサーの務め。
『ゼムノア君が輝く世界が必ずあるはずだ。』
彼女は武闘大会で大人気となった実績があり、既にアイドルとして芽吹いているも同然。
強い女性、武闘派アイドルというニーズは、この殺伐とした世界になら必ずある!
道筋は見えている。あとはより鮮明にするだけだ。
『勿論このままでは駄目だ。輝きが弱い。方向性を見定め、それに向けて磨き上げ、誰もが手を伸ばしたくなるような強く輝く宝石とするのだ。ゼムノア君にはそうなる可能性が十分にある!』
何一つ具体的な事は言ってないのは自覚している。
私はアイドルプロデューサーなんてやったことがないから当然だ。
だが方向性さえ示せば、あとは形にするだけ。
あとはそれを生業にする人の仕事だ。
つまり丸投げである。
「確かに、これは相当・・いや、うん、なるほど・・」
私の言葉を受けて、ザイン君がゼムノア君を全方向からマジマジと見た。
ゼムノア君はビクビクしながらザイン君の視線に耐えている。
君、武闘大会の覇者で紛いなりにも元魔王で邪神なんだから、もう少しビシッとしなさい。
「ああ、イケるな。問題ないぜ。」
そして見付けたのだ、アイドルの原石を!
ホコリ被ってるけど・・。
「よし、任せろ。俺が魔王(笑)を、魔王にしてやるよ!」
敏腕プロデューサーザイン君の太鼓判が押された。
もう安心だ!(知らんけど)
『頼もしいではないか、ザイン君、宜しく頼む。』
「頼まないで~」
ゼムノア君、君はザイン君の言う事を素直に聞いてアイドル修業に励みなさい。
「ノアちゃんファイトー。帰ってきた時デビューしてたら一緒にライブやろうね。」
「お断りしたい~」
観念するのだゼムノア君。
「面白いですね、ゼムノア全力で取り組みなさい。(ニンマリ)」
「ひぃ~、命令しないで~」
『これでまたゼムノアの黒歴史に新たな1ページが刻まれる。素晴らしい!』
「黒歴史って言うな~」
女神二人は完全に面白がっていた。
「ちょ、ちょ、ちょ、ボクの意思は!?」
「そんなのありません。」
『あるわけないだろ。常識的に。』
酷い。
『大丈夫だゼムノア君。君には既に多くのファンが付いている。あとはそれを伸ばすだけだ。』
「そんな心配してない~!」
「そうよノアちゃん、一緒に夢を叶えましょう!」
「アイドルやりたいって一言も言ってないんですけどー!」
こうしてゼムノア君に有無を言わせない事で一致団結した私達は、無理矢理彼女をアイドル道に引き込んだのであった。
『早めに帰るから頑張りたまえ。』
ふざけているように見えるかもしれないが、私は意外とこれは有りだと思っている。
自信をもった彼女は華があったし、彼女もこれを機に気弱な性格が改善するかもしれない。
人は何かのキッカケ一つで変わるものだ。
それが悪い意味では、ザイン君のようにもなるが、ゼムノア君ならきっと良い方向に向かうと信じている。
だからゼムノア君。
『まずはそのホコリを払うことから始めてみようか?』




