軍師官兵衛と鈴木姉妹
一葉視点
浅井から織田への救援要請を受け、一部を残して余を含めた皆は越前に向かっていった。
だが実はそれは罠だと知り、浅井朝倉軍に挟み撃ちにされてしまうなか、主様(剣丞)達が殿を引き受けてるうちに織田は戻っていった。
そして殿戦が始まり、最初は優勢に立っていた余達であったが敵軍の大将である天邪鬼の外道なやり方に主様は激怒し、一人で向かったために軍が窮地に追いやられてしまう。
そんな余達を救ったのは…
幽「そこにいるのでしょう。出てきなさい 」
幽が茂みに向かって言うと
ザッ!
茂みの中から三人の女の子が現れた。
この者達は…
一葉「雫!烏!雀!久し振りだな! 」
雫「お久し振りです公方様 」
烏「… 」
雀「『お会いできて光栄です』ってお姉ちゃんが言ってます 」
皆も無事でよかったな
再会を喜ぶ余達であった。
剣丞視点
あの三人の女の子達は誰だ?
一葉の知り合いのようだけど
剣丞「あの幽、あの子達は? 」
俺は幽に聞いてみると
幽「そういえば説明がまだでしたねぇ。まず帽子を被った緑色の髪をした者ですが、軍師の小寺孝高と申します 」
小寺孝高?
そんな軍師いたっけ?
と、俺が頭を悩ませると
詩乃「あなたがあの有名な黒田官兵衛でしたか!?お会いできて光栄です 」
孝高ちゃんを見て驚く詩乃
んっ?黒田官兵衛って…
剣丞「あぁっ!? 」
ここでようやく俺は黒田官兵衛こと小寺孝高について思い出した。
黒田官兵衛。竹中半兵衛亡き後、秀吉軍の軍師として活躍。現代においても大河ドラマのタイトルを飾れるほどの有名人でもある
雫「そういうあなたは今孔明の半兵衛殿では!?こちらこそお会いできて光栄です 」
何やら軍師同士通じる点があるのかもしれないな
幽「そしてあちらにいる小柄な二人、無口な方が姉の鈴木重秀、通訳しておられるのが妹の鈴木重朝。二人で公方直属の鉄砲隊『八咫烏隊』を率いておられます。ちなみに咫という字は『し』で検索すると出てきます 」
誰に言ってるの!?
それにしてもあんなに小さいのに姉妹揃って鉄砲の名手なわけか
うちの義姉さんで鉄砲(飛び道具)の名手といえば大抵が熟じ…
と、俺が先を言おうとしたその時!
ヒュンッ!!
剣丞「おわっ!? 」
ザクッ!!
何処からか突然矢が飛んできて俺の後ろにあった木に突き刺さった。
ひよ子「お…お頭!? 」
転子「浅井朝倉からの狙撃ですか!? 」
いや、これはもはやうちでいう自業自得の日常茶飯事だからさ
まさか次元を越えても繰り出されるだなんて予想してなかったけどね
すると
烏「… 」
じーっ…
剣丞「んっ? 」
いつの間にか無口な重秀ちゃんが俺を見つめていた。
俺に何か用なのかな?
雀「『さっきから公方様と一緒にいるこのお兄ちゃんは誰?』とお姉ちゃんが言ってます 」
あぁ、そういうことね
一葉「うむ、そいつの名は新田剣丞。世間で言われている天の御遣い、田楽狭間の天人であり、余の夫でもある 」
雫・雀『えぇーっ!? 』
烏「… 」
雀「『えぇーっ!?』っと、お姉ちゃんが驚いています!? 」
俺が一葉の夫と言った瞬間、驚きまくる三人
まぁ元将軍に夫なんて呼ばれたら誰だって驚くよね
雫「あ…あなたがあの新田剣丞様でしたか!?女たらしで有名なスケベな男とは聞いていましたがまさか実物をお目にかかれるだなんて!? 」
女たらしで有名って
俺って世間じゃどんな噂が流れてるの!?
詩乃「事実ですから仕方がありません 」
はい…
一葉「余は今は将軍ではなく織田軍の一武将、そんな余であるがお前達は余に付き従ってくれるか? 」
一葉が三人に聞くと
雫「もちろんですよ一葉様!私達は将軍様ではなく一葉様に仕えているのです 」
烏「… 」
雀「『右に同じ!』とお姉ちゃんが言ってます 」
どうやら参戦してくれるらしい
一葉「ではお前達は今より織田軍の一員。そして今の総大将は主様である新田剣丞だ。主様に従うがよい 」
こうして彼女達は参戦し、その後、通称も預かったのだが
烏「… 」
雀「『共に寝ると子供を孕まされそうなので寝屋を共にする以外ならば従います』とお姉ちゃんが言ってます 」
剣丞「ちょっと!? 」
幼女にまでそんなこと言われるだなんて!?
さぁ、反撃開始だぜ!
実は西森も忘れかけましたが偶然ちょうど50話前の26話にて鈴木姉妹らしきものがかすかに登場しています




